俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

たそがれを観に

劇団維新派「トワイライト」@奈良・曽爾村

今年の9月の連休は、土日も含めるとぶちぬき5連休のシルバーウィークです。やって来たぜ奈良! 曽爾高原!
お目当ては、劇団維新派の公演「トワイライト」です。野外にて劇場を一から自分たちで作り、公演が終わったあとは釘一本残さず解体して去るのが信条。屋内の劇場でもやりますが、やはり野外で観るのがこの劇団の一番の楽しみと言えましょう。
今年は奈良県曽爾村の健民運動場を舞台にしています。18:00開演、約2時間の上演。劇場前に並ぶ屋台村は17時より営業開始。

曽爾村は、NPO法人「日本の最も美しい村」に加盟していて、奈良といってもかなり三重県寄りに位置しています。曽爾高原のすすき野や、変わった景観の鎧岳が見所のよう。鉄道は通っておらず、バスで行きます。観劇のために、臨時バスが仕立てられ、私はそれに乗りました。
近鉄の榛原駅で降り、16:00発の臨時バスに揺られること小一時間。曽爾村に着き、バス停から15分ほど歩くと会場です。


空気と緑がきれいでした。すごく静かで、虫の音がうるさいくらいだった。芭蕉の「夏草や岩にしみいる蝉の声」を思い出しましたよ。
最後の写真で、視線の先に見える三角に尖った山が「鎧岳」です。中腹の岩壁が印象的ですね。これ、火山活動の名残だそうです。


屋台村で、鮎の塩焼きとビール。モロッコ野菜カレーを頂きました。鮎の塩焼きは、曽爾村「古民家の宿 木治屋」の方が出張販売してくれました! ほかにも民宿「豊栄」の方が手打ちうどんを破格値で出していましたね。そちらは終演後に頂きました。夜だったので写真は撮りませんでしたが、どれも美味しかったですよ〜。

空がきれいでした。

屋台村を抜けると、維新派の野外劇場です。バックに鎧岳が見えますね。

18時の開演時にはまだ明るかった空が、劇が進むにしたがって暮れなずみ、やがては真っ暗になっていきます。山の向こうに、人家の灯りが遠くにぽっつり見えます。
さて、肝心の劇ですが、私が見始めた頃にくらべて、装置もシンプルに、内容も直接的な言葉が多くなってきたように思います。終演後、私の前を歩いていた観客の方が連れに向かって「だんだん分かりやすくなってきているような」と言うのが聞こえましたが、私も同感。削ぎ落とした分、ストレートになってきているのかな。
今回の公演、維新派「トワイライト」の予告編を貼っておきますね。
YouTube、音あり注意。


帰りはバス停まで歩き、20:30発の臨時バスで榛原駅まで。行きは大丈夫だったんですけど、帰りは観劇疲れと夕方飲んだビールのせいか、車酔いしました。
あ〜、曽爾村に泊まってもよかったなあ。でも、一人泊だし、車はないし、民宿の場所がよく分からなかったから (車がなくても歩いていけるか不安だった)、大阪のホテルをとったんですよね。貸コテージでなければ、バス停そばが多かったので、いつかまた、ゆっくり来たいところです。
大阪のホテルに着いたのは22:20前後。5連休のシルバーウィークはGWもかくやという混みようで、大阪・京都・奈良のほどよいホテルは軒並み満室、連泊しようとするとおっそろしい金額になるので、1泊のみです。観光は明日のみ。せっかくなので奈良へ行くどー!