俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

布袋戯(ポテヒ)

布袋戯 (ポテヒ) 日本公演@横浜にぎわい座

9/21(日)、15:00から18:45まで、インドネシアと台湾の劇団による公演。於・横浜にぎわい座桜木町です。

【1幕】14:30開場、15:00〜16:30 Fu He An(インドネシア
【2幕】16:45開場、17:15〜18:45 台原偶戯団 (台湾)

友達に誘われ、横浜まで人形劇を観に行きました。
その名も「布袋戯 (ポテヒ)」。
ポテヒってなんぞや? はい、17世紀の中国福建省にルーツを持つ指人形劇です。福建からアジア各地に民が流れ、客家、華僑として暮らしながら、故地を懐かしんで上演されたようです。
指人形だから、けっこう小さいですね。人形のお顔や服装など、京劇ぽいです。

【公式サイト】アジアの人形芸能:ポテヒ(布袋戯)日本公演 ―台湾とインドネシアから―

私たちが観たのは、インドネシアと台湾のポテヒ。
もとは同じ民族でも、やはり暮らしている国の風土に影響されるのでしょうか。どことなくノリがちがいます。
インドネシアでは近年まで華僑文化が弾圧されていたそう(今春亡くなった巨匠は、ポテヒ上演を咎められて8回も投獄されたとか!)で、華人人形遣いが少なくなっている由。代わりに、ジャワ人の人形遣いが増えてきているそうです。
上演の糸が細くなっていたせいか、それともお国柄か、インドネシアのポテヒは素朴な印象。物語重視で、ふつうの劇のように進みます。
対して、台湾のポテヒは、洗練されて華やかな印象。海外公演慣れしているのか、台詞はあまり使わず、音楽と仕草で魅せる・笑わせる手法を取っていました。一種のショー仕立てですね。これ、本場の台湾だと、もっと物語性が強いのも上演しているのかしら。
個人的に、日本の上方歌舞伎江戸歌舞伎を思い出しました。上方歌舞伎は、旧都に近く文化の重みがあり、人の移動も少ないので言葉が通じやすいため、しっとり見せるものが多い。対して江戸歌舞伎は、新都で田舎者の集まり、日本各地から人が流入するので言葉が通じにくいため、台詞がなくても分かるような、大振りの演技や見得で人心をつかむ。……と、前に聞いたことがあります。


携帯写真につき、画像が粗くてすみません。

ちょうど、野毛で大道芸のイベントがあった日でした。そちらは見る時間なくて残念。帰りに夕飯を食べて帰ろうとしたら、飲み屋ばっかりなのね! そういう町なんだなあ。おそば屋さんを見つけて入りました。そば湯をポットに入れて出していた、不思議な店だったな。