俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

メイ・デイ。

メイ・デイが休みの会社はありますか? わたしの勤め先がそうです。
ラッキー。と言いたいところですが、仕事が終わらねえええので休日出勤。でも休日だから、美術館に寄って、それから14時半くらいに出社しました。美術館て、ちょっとGWぽくないですか! それと出社したら、うちの部署のひと全員いました。オーマイガッ。

ジャクソン・ポロック展@東京国立近代美術館

アメリカの現代美術家ジャクソン・ポロックの回顧展です。わたし俗物でして、現代アートとかねえ、さっっっぱ分かんないんスよ。MoMA美術館に永久所蔵でも、ふーんとしか思わないモノたくさんあるもの。ヴィトンとコラボと言われても、ふつうのモノグラムのほうがいいしね。どっちも持ってないけど。
そんなわたくしが、なぜジャクソン・ポロックか。少し前に仕事で彼のことを知る機会がありまして、今回、日本初の大規模回顧展をやると聞き、せっかくだから観たい!と思ったわけです。
展覧会情報生誕100年 ジャクソン・ポロック展
ポロックは1912年、アメリカ・ワイオミング州に生まれ、1956年に44歳の若さで自動車事故死。貧しい家に育ち、20代でアル中、ユング派の精神分析医にかかりながら画業を続け、アクション・ペインティングの第一人者として、もてはやされる。しかし晩年スランプに陥り、飲酒運転による事故で早すぎる死を迎える。
いかにもアメリカらしいスターダム、そして死ではありませんか。アメリカ人の芸術家って、早死にが多い気がする。エルヴィスとか、マイケルとか。アンディ・ウォーホルは享年59歳か。そうでもないか。
前置きはこれくらいにして、観た印象。思ったより暗い色調でしたねえ。精神性を主体においた絵画。ドリッピングを始めとするアクション・ペインティングが、やっぱり面白かったです。無作為と見せて、実際は計算されたであろう画面が迫ります。
本展覧会の目玉は、イラン・テヘラン現代美術館から初の海外貸出しとなる「インディアンレッドの地の壁画」。時価200億だそうな。183×244センチの大作で、これがガラス戸にも遮られず、剥き出しで観られたのがよかったですね。この人、いろいろつらかったんだろうな。

ポロックが気になっていたことのもうひとつ。テネシー・ウィリアムズの戯曲がありました。

テネシー・ウィリアムズも南部生まれのアメリカ人で、ポロックより1歳年上の同世代ですね。「ガラスの動物園」「熱いトタン屋根の猫」「欲望という名の電車」を書いた人です。まった、この人もややこしいんだけれど、それはさておき、上記の文庫に収録の「東京のホテルのバーにて」(1969年初演) を読み、登場人物の画家に、わたしはポロックが重なったのでした。