俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

初めてのロッキー

PARCO Presents「ロッキー・ホラー・ショー」@池袋サンシャイン劇場

【脚本・作詞・作曲】リチャード・オブライエン
【演出】いのうえひでのり
【出演】古田新太(フランク・フルター) / 岡本健一(リフラフ) 笹本玲奈(ジャネット) / 中村倫也(ブラッド) グリフィス・ちか(マゼンタ) 右近健一(スコット博士) / 辛源(ロッキー) ニーコ(コロンビア) / 飯野めぐみ 生尾佳子 JuNGLE 皆本麻帆(以上、ファントムたち) / ROLLY(エディ) / 藤木孝(ナレーター)
【バンド】岡崎 司(guitars) / 松崎雄一(keyboards) / 松田信男(keyboards) / 岡部 亘(drums) / 福井ビン(bass)

2/5(日)14:00開演、於・池袋サンシャイン劇場。20分の休憩をはさみ、約2時間ほど。
PARCO劇場プロデュースなのに、コヤが池袋サンシャイン劇場とは、こは如何に。ま、私は池袋のほうが近いからありがたいんですが。
さて「ロッキー・ホラー・ショー」、初見です。映画も舞台も観たことなく、内容がナイヨウの、ちょっとエロちっくでアブノーマルな、おバカ系舞台だよねーきっと、くらいの認識で観劇。
いやあ面白かった! スカッと笑えてアホで楽しかった〜〜〜!
1973年6月にロンドン初上演、という舞台だけあって、当時の時代のかほりが濃厚ですね。サイケでSFでゲイ文化にすごい夢もってる感じ。私は70年代前半の、少女漫画の雰囲気を思い出しました。代表は青池保子の「イブの息子たち」ね。青池さん、ぜってーロッキーホラー観てそうだぜ。

古ちんは、すごく楽しんでフランクを演じてますね〜。岡本健一リフラフも雰囲気OK。乱痴気騒ぎに巻き込まれるカップル、中村倫也笹本玲奈もキュート。中村くんのブラッドは、眼鏡がいいね眼鏡が! 中村くんは眼鏡が似合う顔と見た。ロッキー役の辛源も、この役柄のためにかなり身体をつくたんでしょうね、きれいな筋肉でした。
そう、ロッキー! 辛源くんは英国人と韓国人のハーフだそうで、長身にバランスのよい肉体、金髪のヅラがよくお似合いでした。ロッキーは、ネタバレしちゃうと人造人間で、まあなんだ、セクサロイドみたいなもんなのですね。それで、金髪の白人で肉体美を誇る美男子、かつ、おばか……という設定なんですが、わたし、ちょっとだけ目のやり場に困りました。
「金髪の白人で肉体美を誇る美男子」って、最後の文字を「女」に変えると「金髪の白人で肉体美を誇る美女」、昔なつかしピンナップ・ガールですよね。その性的な感じ、アイコンが、女から男になるとこうなるのか。男を性愛の対象とする欲望のあからましさに、ちょっとあてられてしまいました。なんか……マリリン・モンローも、こんなふうに見られてたんだなあと思うと、同性として、ちょっと切ないですね。
あ、以前、ロッキーが筋肉ムキムキの黒人だったこともあるようです。アイコンは、そのときどきで変わるのですね。
最後にこれだけ。藤木孝さんが、めたくたカッコいい〜! なんという大人の魅力。紳士然と革張りの椅子に座り、すっと足を組み替える所作に目が釘づけですよ。はあ、素敵……。
藤木さんは、日本版舞台の初代フランクだったんですねえ。今回の舞台には、次のフランク役だったROLLYも出演していて、3人フランク並び踏みです。ううーん贅沢。