俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

第2夜

橋田壽賀子脚本、草なぎ剛×仲間由紀恵の「99年の愛」第2夜、「一世と二世」。
この脚本の致命的にダメな点は、日系二世なのに全員が「日本人」の意識しかないことです。日本人だけれどアメリカ人、アメリカ人だけど日本人の、アンビバレントな悲しみがない。「アメリカで生まれたのにアメリカ人と認められない」苦しみが語られないよね〜。だいたい、二世の主語が「日本人(の私たち)」だもの。映画「ミリキタニの猫」のミリキタニ(日系二世)は、米国で生まれ3歳で渡日、18歳まで広島育ちだったが、彼の自己認識は米国人かつ日系人ですぞ。
もっとコスモポリタンな視点があればと思っていたのに、残念です。
橋田壽賀子の限界ですね。仮にも大河歴史ドラマなら、客観的な目が必要(特に近現代史は)ではないかしら。一つひとつの歴史的事実は、割と調べてある感じなので、よけいに惜しい。当時、日系移民の職種でクリーニング屋は、実際に多かったらしいですよ (役名だと「野中」さん宅ね)。
本日のマジック:仲間由紀恵が帰国の船からダイビング→泳いで海岸に辿りつく→翌朝には草なぎ宅の農場・家畜小屋に現れる。