俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

「L5Y」再々演

The Last 5 Years@シアターコクーン

【台本・作詞・作曲】ジェイソン・ロバート・ブラウン
【演出】鈴木勝秀
【訳詞】高橋亜子
音楽監督】深沢桂子
【出演】ジェイミー/山本耕史 キャサリン村川絵梨

4/8(木)19:00開演、於・渋谷シアターコクーン。上演時間は1時間30分。
両国「シアターX」、新大久保「グローブ座」に続く3度目の上演で、一気に客席のキャパもあがった「シアターコクーン」である。初演・再演は似たような大きさの会場で演出も大差なかったが、今回は大型劇場のせいか、少し変えてましたね。
・シーンごとに、出演者の衣装替え(初演→再演→再々演と、お着替え回数が増加傾向)
・ジェイミーの動きが大振りに(舞台の端から端まで、なるべく動き回るようにしていた)
せっかく増えた衣装替えだが、相変わらず衣装のセンスが悪い。どうにかなりませんかコレ。あと、ジェイミーが携帯電話をいじる回数が格段に増えてた。時代の流れ?


ジェイミーは一貫して山本耕史、相手役のキャシーが公演ごとに変わる形式のようで、今回のキャシーは村川絵梨。うーん……個人的にはイマイチでした。幼なすぎる。歌や演技から、情緒が感じられない。まだ通してやるのに精一杯で、表情のつけ方も大げさで「演じてます!」というのが観ていてウルサイ。
「ふつうの女の子」なキャシー、と思えば気にならないのかしら。毎回思うが、本当にキャシーの役はむずかしい。自分の好みとしては、再演時の井手キャシーのほうが好きだったな。あれはあれで大人すぎたが、キャシーの心のあやが、井手さんのほうがよく表現できていたと思う。
山本耕史は3度目の舞台とあって、貫禄の出来。やっぱりこの人はうまい。あんだけ動いていて、息も切らさず歌うのはすごい。今回のキャシーが幼いせいか、山本くんの年齢があがったせいか、ジェイミーの自分勝手なところが出ていましたね。男のずるさというか、自己中なところというか。次回、4度目の公演があるとしたら、同世代の役者同士でやってみてもらいたい。同じ年輪を重ねた男女の幅を観たいです。

さて、この日は終演後に役者・演出家の「アフタートーク」があった。帰宅後、ネットで調べたら、4月4日にやるはずだったイベントがポシャった代わりに、7日と8日にアフタートークを用意したそうだ。15分程度のミニ・トークショーでした。
終演直後で昂奮が残っているのか、トーク開始後もしばらく山本くんは目つきが鋭かった。絵梨ちゃんは今どきの女の子、という雰囲気で若かったです。演出家の鈴木勝秀さんは、スカした発言が多くて(一種のポーズなんでしょうけどさ)、「やっぱコイツとは合わないわ」と思いました。会社の人に「糸ちゃんの天敵」と言われたくらい、スズカツは苦手なんですよ〜。「L5Y」も、ヤマコーと楽曲がよくなかったら観に来てないもんね。
アフタートーク、覚えていること箇条書き。
・鈴木勝秀さんの稽古時間は短い。半日以上、1日近くかける演出家も知っているが、鈴木さんは通し稽古で2〜3時間くらい(山本君)
・「L5Y」は、舞台より先に楽曲CDで知った。聴くのはいいけど、演じるのは大変そうだと思っていたら、自分に話が来た。自分本来のキーよりずっと高い曲ばかりで、曲自体の難易度も高い。しかし、そういう難しい舞台に挑戦するのもいい、と思って引き受けた(山本君)
・「L5Y」のジェイミー役を考えたとき、山本君が思い浮かんで「これだ!」と。今後も山本ジェイミーで再演を重ねていきたい(スズカツ)
・ジェイミーの役は歌のみならず、感情も高めて演じないとだめ。半端にやれない役。今後も演じていけたら嬉しい(山本君)
・キャシーの役は、毎回賭け。オーディションで、村上絵梨さんにピンと来て選んだ。ピンと来ないと選ばないですけどね(スズカツ)