俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ワークショップと観劇と

「ろじ式」屋台村、“ろじ式のろじ”

趣味の講座と関連のワークショップへ行ってきた。ワークショップというと大げさに聞こえるが、初心者向け体験講座のようなもの。午前11:00〜12:30の開催で、朝の苦手なわたくしにしては思いきりました! 「日曜の午前中かよー」と、ぎりぎりまで申し込みをためらっていたけれど、行ってよかったです。横着してちゃだめだね。
帰宅後、家事をかたづけて再度外出。今日は昼にワークショップ、夜に観劇の二本仕立てでお送りしております。芝居のために仮設された屋台村でラム・チャイをのみ、18:00より維新派の「ろじ式」。観終わったあと、屋台村で缶ビールを開け、やっぱり温かい焼酎お湯割りにするべきだったかと一瞬なやむ。さすがに野外は少々寒い。巣鴨まで歩き、ぬくい店内で改めて乾杯。飲んでばっかり? たまにはいいのです。

維新派「ろじ式〜とおくから、呼び声が、きこえる〜」

【上演内容】
・M1「標本迷路」
・M2「地図」
・M3「可笑シテタマラン」
・M4「海図」
・M5「おかえり」
・M6「鍍金工」
・M7「金魚」
・M8「地球は回る、眼が回る」
・M9「木製機械」
・M10「かか・とこ」

10/25(日)18:00開演、於・にしすがも創造舎。上演時間は約100分。
この公演は「フェスティバル/トーキョー09秋 (FESTEVAL/TOKYO、略してF/T)」の招待演目らしい。フェスティバルの巻頭公演ですよう、すごいねえ。
「F/T」なんて、維新派が招かれるまで全っ然、知らなかったけれど、今回で2回目の新しいフェスティバルだそうだ。主催は東京都、豊島区などの官主体。町おこし、文化芸術発信、TOKYOブランド化のもくろみなど、いろいろな思惑があろうが、演劇のようなマイナー(と、いっていいでしょう)なものを取り上げて、隆盛をはかってくださるのは、素直にありがたいです。アート寄りのラインナップで、ぶっちゃけ知っている人は少ないんではなかろうか……ひっそりしたがんばり方が「官」ぽい。

話が逸れました。「ろじ式」ね。
維新派の本領は野外と思われますが、近年、屋内も多いです。自分の初観劇も屋内(2003年「nocturne」初台の新国立劇場<中劇場>)だったものなあ。今回は「にしすがも創造舎」、中学の廃校校舎を転用した場所だ。もと校門をくぐると、屋台村が出迎えてくれる。その先を抜け、旧体育館が会場だ。
維新派の醍醐味のひとつに、舞台美術がある。今回は「標本」だ。恐竜、トカゲ、魚、やかん、ズック。標本に囲まれ、標本を移動させ、演者たちが動く。ネアンデルタールの昔から現在までが交錯する。維新派の舞台はアタマの思考を飛び越えたところにありますが、今回のは、とっつきやすかったのではないでしょうか。
もとが体育館の演台なので、特別な舞台装置(せりあがり、回り舞台、すっぽんなど)はない。標本の組み替えや、奥行きをめいいっぱい使って、よくやっていたと思う。通常の劇場より、客席と舞台が近かった気がする。