俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

山陰山陽名所めぐり 2日目【松江、出雲、足立美術館】

松江の地ビール。小泉八雲がモデル。

朝食7:00、出発8:00===松江10:00〜10:50===出雲11:50〜13:50(昼食)===足立美術館14:45〜15:50===倉敷・泊(18:10着)

温泉宿らしく、湯豆腐・温泉卵の和風朝食。鳥取から島根・松江まで、2時間のバス移動。昨夜より朝にかけて雨、今は止んでいるが、空は灰色だ。
松江といえばラフカディオ・ハーンだが、1時間弱の滞在では見所が限られる。車窓から「あちらが小泉八雲の旧居です」というのを垣間みて終わった。ツアー会社が提示した選択肢は、松江城散策か、お濠を舟で楽しむ「堀川めぐり」かの2択。どちらも選ばず、武家屋敷をふらつくこともできたが、母が以前、松江は観光済みのため「堀川めぐり」となった。

舟は屋根つきで、火燵あり。船頭のおじいさんが「……やけん」と、方言を織りまぜて解説するのも好ましい。曇天で写真うつりが悪く、風情が伝わりにくいのが残念です。松江は現在放送中の朝ドラ「だんだん」の舞台で、マナカナが主役のせいか、船頭さんの「あそこは、マナカナも来たお店で」などという説明に、相客の方々よろしく反応する。マナカナすごいな〜。
青サギが濠辺に立って獲物を狙ったり、鴨が泳いでいたりと、鳥がたくさんいたのが印象的。お濠ばたの家も、舟から見られて構わないよう、庭をきれいに調えているのがさすがだった。
宍道湖は車窓のみだが、松江から近く、思いのほか大きな湖だった。天気がよかったら、すごく映える湖だろうなあ。松江滞在が小一時間だなんて、悲しいわ〜。せめて半日くらい、じっくり楽しみたい街です。みれん未練。

次は出雲大社。昨年から「平成大遷宮」が始まり、本殿が5年がかりの修繕のため、見られないとのこと。ショック! 大社造りの檜皮葺き屋根を、実際に見たかった……。

写真左の背後に見える、白い骨組みが組まれているのが、修繕中の御本殿。母屋の修繕の間、大国主命に仮の寓居としてお遷りいただいたのが、写真中央「仮神殿」。注連縄がぶっといですな。写真右は参道。出雲に着いてからは空も晴れ、緑が清々しかった。
1時間ほどの参詣のあと、昼食タイムに突入。やはり「出雲そば」でしょう!

写真左は「あご (飛魚) の野焼」。島根の特産品で、要は飛魚のかまぼこです。ふつうのかまぼこより噛みごたえがあり、味も濃く、美味でした。くーっ、ビールが飲みたい! しかし、また山道をバスで揺られるし、と断念。残念。
かわりに写真右、出雲そばと「そばぜんざい」のセットを注文。縁結びの神様のお膝元らしく、「縁結びセット」ですって〜ハハハ。母親が、こういうのを見ても何も言わず、菩薩のような微笑みを浮かべるまでになりました。さすがにもう諦めたらしいよ。ぜんざい、そばがき風かと思いきや、意外とふつうのお団子でした。


出雲大社から、足立美術館へ。アメリカの庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で、6年連続「庭園日本一」に選ばれた美術館だそうだ。

管理がすごく大変そうな庭だなあという、ミもフタもない印象。苔むしていないせいか、妙に清潔な気がする。イメージとしては、結婚式場の庭。時間がもっとあれば、美術館内の喫茶店で、庭を見ながら茶をしたかった。展示の絵画は、横山大観をはじめとする近代日本画壇中心のコレクションで、個人のお宅のリビングにおじゃましたような感覚。洋犬の日本画がかっこよかった。
写真右は、中国地方を代表する「大山(だいせん)」の勇姿。これは南アルプスみたいだけれど、反対側から見ると富士山です。別名「伯耆 (ほうき) 富士」というのも頷ける、立派なお山。

さて、日が落ちる頃に宿泊地・倉敷へ到着。
旧い街並みの美観地区一帯で提灯、ぼんぼりの灯りをともす「春宵あかり」のイベント中で、夜の川面に映るほのかな灯りが美しい。


美観地区の裏路地も歩き、適当なところで夕食。「瀬戸の魚料理 酒房 八重」に入る。最後の写真2点がそれですね。刺身は鰆、貝、穴子の稚魚の3点盛り。鰆の刺身がうまっ! 本日の反省点:瀬戸内海のおいしい地魚を研究すべき。