俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

沖縄・2days─鯨と首里と

金城町の石畳町にて、シーサー。

沖縄2日目。午前中はホエール・ウォッチング、午後は首里城である。
北部の「美ら海水族館」の予定を変更。ちょうど冬季は、慶良間周辺で鯨が見られるそうで、那覇の港からもホエール・ウォッチングの半日ツアーが多く出ており、直前に申し込んでみたもの。
7:50、宿のロビーでピックアップ→8:30乗船→9:30出港→12:00帰港→12:30宿着、が、おおまかな流れ。
小さなダイビングショップの寄り合いクルーザーらしく、乗船してからも、他の店の客が来るまで小一時間ほど待機。出港と同時に船酔い。外洋って、こんなに揺れたっけ……。目が細くなり、どんどん無口になる自分。3、40分ほど揺られただろうか、「鯨です!」とスタッフの声に、全員ぞろぞろと前方デッキに移動。

ザトウクジラの親子だった。全身ジャンプはなかったけれど、回転してくれたり、尾っぽを撥ねてくれたり。船の真下を親子連れが通ったときは、海中に大きな影がゆらめいた。すごいな〜。

港から戻り、お昼は牧志公設市場へ。きのう公休だった鮮魚市場で魚を買い、調理してもらうのだ。

色とりどりの魚、貝、海老、身ぐるみ剥がれたハリセンボンなどの中から選んだものを、提携食堂が調理してくれる寸法。調理代は一人500円なり。

お願いしたのは、焼・煮・生、すべてよしという、赤いうろこの魚(名前忘れた)と海老。刺身と焼き魚、最後にみそ汁にしていただく。ミミガーも頼んだよ。昼から豪勢な食事で、しやわせ〜。

で、午後は首里城だ。15時ちょい前。

入口でお出迎えの菊人形もどきは、王様か冊封使か。首里城も、実は3度目だけれど、この樹木人形は初めて見るなあ。城内では新しく執務室や書院(和風)が加わり、さらに琉球庭園を復元中だった。民族衣装を着た係員の人に説明をお願いすると、詳しく教えてくれますよ。
16時すぎ、沖縄の日の入りは関東と比べて1時間以上遅いが、やはり陽射しから熱が失われている。近くの玉殿(たまうどうん)に行くつもりが、あらら、金城町の石畳道に出てしまった。

一部は王府時代から続くという、琉球石灰岩の石畳は、長年、人に踏まれてつるつるとしている。急な坂道で、すべらないよう、ゆっくり歩く。なんて平和な午後……。町内の人の好意だろうか、目立つ樹木には「がじゅまる」などと説明の札がかけられている。屋根をみれば、昔の水不足の名残で、貯水タンクのある家もちらほら。途中、「ちゅらさん」の撮影に使われた家もあった。

このあたり、回ると面白そうなんだけど、坂道を下りきったところで、もうくたくた。。バスも来ないし、タクシーでやちむん通りへ。きのうの下見で、目をつけておいた「うちなー茶屋 ぶくぶく」へ入る。古民家アジア風の内装が落ち着く、一軒家の喫茶店です。

ぶくぶく茶と紅芋チーズケーキのセット。おまけに、一口手作りちんすこう。お茶の上に、大きな泡がぶくぶくと立っていますね。明治から昭和初期の中〜上流家庭で、お祝いの席などで飲まれていたそうです。煎った米と玄米を、硬度の高い沖縄の水で煮出した煎米湯に、各種のお茶を合わせ、茶筅で立てると「ぶくぶく茶」の完成。泡はいくらでもできるけれど、泡立てすぎても「顔について、飲めないでしょう?」なるほど。
泡の上には、刻んだピーナッツ。泡の香ばしさとあいまって、なんだかテラピー。ふうう。同行者はさんぴん茶、自分はうっちん茶にしたが、うーむ……うっちん(ウコン)は……そのまんまの味だな! 次はさんぴん茶にしよ。
茶屋の隣には、壺屋焼の「東ヌ窯」跡が。いい風情。

宿でひと休みしたあとは、国際通りで買物チェック。端から端まで歩く。夜22〜23時頃まで開いている店が多く、遅いショッピングでも、じゅうぶん間に合う通りである。通り沿いの飲み屋「波照間」で、沖縄最後の夜。