俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

2連ちゃん その2

今日もお芝居。新感線☆NEXUS vol.2「Cat in the Red Boots」でございます。NEXUS はネクサス、って読んでね。読めないよふつう。
新感線のNEXUSは、ジュヴナイルものです。前回の「アラジン」が回りで不評のため (自分はチケット取れんかった)、正直今回は悩んだけれど、やっぱり取ったったー。だって生田斗真くんが主役なんだもの。2002年の新感線「スサノオ〜神の剣の物語〜」の舞台(主演はTOKIO松岡昌宏)で演じたカゼヨミ役が、とにかくよかったのよー。真正面からバカをせいいっぱい演じる姿がね! 「俺ってほんとはカッコいいのに、こんな風にもやれるんだぜ、フッ」という気取りが全くなくて、むしろ役を楽しんでいる気配すらあって、舞台の勘どころもいいときた。
正直言って、2002年「スサノオ」は、自分の中ではかなり評価が低いんだけど、斗真くんだけは別。彼がいなかったら、「スサノオ」は「ロストセブン」を抜いて、マイ新感線ワースト1になっていた可能性大。そのくらい、斗真くんはよかった。(同行の友達には不評だったけれど。彼女も新感線でつまらなかったのは初めてだそうで、「なんなの、あの知らない女(佐藤仁美)と、ジャニ1匹は!」と言い捨ててました。ジャニ1匹……名前も覚えてもらえなかったよトーマ。佐藤仁美に関しては、友達と評価は同じだけれど (知り合いでは賛否両論)、トーマに関してはちがうなー。ちなみに今回、彼女を誘ったら「トーマ? 誰それ。スサノオ? あ、覚えてない覚えてない。いたっけ? あははー」と、見事に存在が消去されてました。当然不参加。すがすがしいぜ。それだけ、人によって感覚はちがうので、この日記も個人的意見と思って読んでください。実際、「スサノオ」「ロストセブン」が好き、という人も知ってますし)

前置きが長くなったけれど、私の斗真にかける期待をわかっていただけたでしょうか。成長しちゃって、お顔はかわっても、私の苦手な垂れ目加減になっても、役者としての彼は買っているので負けないわ!(何に)
で、肝心の舞台ですが、楽しかった〜。佳品ですね。斗真くんには、今後も舞台に出ていただきたい。ぜひとも「当たり役」をつかんでもらいたい。今、彼は狭間にいると思うんですよ、主役と準主役のね。 彼には、主役級になってほしいんだなあ。がんばれ!
ここで本日の力が尽きました。舞台感想は、また後日。アデュー。

新感線☆NEXUS vol.2「Cat in the Red Boots

脚本:戸田山雅司
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真 松本まりか すほうれいこ粟根まこと 市川しんぺー/右近健一 逆木圭一郎  河野まさと 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 村木 仁 武田浩二 佐治康志 角 裕子 嶌村緒里江/梶原 善

9/24 (日)、14:00開演、於・東京グローブ座。上演時間は約3時間 (休憩25分を含む)。
佳作の舞台。楽しかった〜。ハリポタのもじりに、昔のおポンチを見る。先にパンフレットを購入した知人によると、いのうえ歌舞伎から「なんちゃってミュージカル」要素と、ショートコントを抜かれ、実質的におポンチがなくなった今、「なんでもあり」だった昔の新感線路線を引き継ぐのは、NEXUSらしい。確かに、歌と踊りが随所にあって、手作り感ある書割セットがまた、いい味出してる。
斗真くんの、舞台勘はすばらしいですね。2膜の冒頭の歌で歌詞を間違えたら、すぐさま「歌詞を間違えたよ〜♪」と続けて歌って、動じないの。ミスを笑いに転化させて、舞台を冷やさない。やっぱりこの子はすごいわ。雌猫役の松本えりかちゃんも、「歌詞間違えやがって!」と、斗真くんのアドリブに合わせた登場で舞台を沸かす。今回は、キャストに難がなくていいわあ。えりかちゃんの猫は、元気でおきゃんな女の子で、典型的な新感線ヒロイン像。いのうえさん、ほんっとに、こういうヒロインが好きだよね。王女役のすほうれいこは、グラドル出身らしく見事な肢体! 細い足とウエストのくびれ、ぐっとくる鎖骨。天然入った王女さまぶりが、似合ってた。グラドルって、こんなにかわいいんだ。
王道で展開が読める話を、最後まで面白く見せる手腕はさすが。観客の予想通りに、テンポよくポン、ポンとストーリーを嵌め込んでいくのが気持ちいい。今回は、舞台と客席の位置が近い、変わり舞台だった。