俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

2006年、年始と冬ドラ

1月2日以来の雨。2日のときは久々の雨で、降水量もそれほどではなく「埃っぽい雨で、洗車したての車が汚れた」などと、兄が申しておりました。今日のは土砂降りだよ! 5分歩いただけで、ジーンズがふくらはぎまで濡れて、ちべたい。趣味の講座を、よほどバックレようかと思った。けど行った。ほめて!

さて、大河以外の年始&今冬ドラマの感想など。古畑、八犬伝西遊記時効警察
古畑×藤原君の回、まだ観てません。時間が……。イチローはリアルタイムで、途中から観た。もともと、フルハターではないので、今まで観た古畑ものはSMAP出演回のSPのみ。イチローが意外とできてて、驚いた。正和さまに「本当のイチローはこんなことしませんからね」と、わざわざ言わせるぐらいの、フジの気の遣いっぷりもすごかった。ファイナルの松嶋菜々子のは、ごめん録ってない。だって菜々子だし。きらいじゃないけど、最終ファイナルを飾るには、ちと軽いかと……。ここはだれぞ、大御所に出てほしかった。でもたいていの大物は、すでに出ているのか。ファイナル3連夜は若手選抜だと思えば、菜々子さんになるのかな。

里見八犬伝」は、タッキー座長の「新春かくし芸大会コスプレ編」だと思って、楽しく観ました。これ悪口じゃないです。アイドル系時代劇の通る道と思うしかない。ゴールデン枠内で、小さい子も観るとなると、【教育的指導】をほどこしたドラマにせざるを得ないんだろうね……。草なぎ君が1、2年前に演じた豊臣秀吉徳川綱吉のドラマでも「日本を統一して、平和な世の中に」「犬をかわいがる、優しい心を持ちつづけてほしい」とか、ぜってーーーーー思ってないって、実際の秀吉も綱吉も。でも、「愛」「平和」といったコーティングが、企画を通すには必要なんでしょね。完全なる悪が活躍する、爽快な勧善懲悪モノは、もうむずかしいのかしら……。
八犬伝」に話を戻すと、将軍にお目通りを願うタッキーの前髪が、バッサーと下りているのがかくし芸大会だった。ものすごい格上の将軍に、イマ風前髪下ろしで臨むタッキー信乃。大河の義経では、きっと上げて、撫で付けられています。あとみんな、顔がバタくさいのな。時代劇の顔じゃないのな。今は21世紀だからしかたないのな。浜路が「信乃さまぁ〜!」と叫びながら、着物の裾を広げて走ってくるのな。綾瀬はるかちゃん、かわいいんだけどね……。最後のクライマックスで、八犬士が横並びのシルエットでは「里見戦隊ハッケンジャー!」と心の中で叫びました。
意外に、脚本が原作に近かった。浜路が生きてて毒婦・船虫がいい人だったり、犬の八房が出てこなかったりと、時代コードに合わぬものは処理をされていたけれど、かなりうまい翻案だったと思います。

西遊記」も、【月9】の枠内でがんばってた。冒頭の木村ゲストは、スマスマのコントかと思ってマジあせった。木村君の衣装、新感線の竹田団吾さんだったんですね。
「仲間」「信頼」というコーティングをしつつ、これからどう面白く見せてくれるかなあ。部屋内部のセットは少し安いけれども、その分、外ロケに予算を回したんでしょうか。アクションにCGを使わないのが好印象。慎吾孫悟空は1990年、1stコンサートリハで、バック転練習中に右足を複雑骨折してるんですよ。以来、バック転はできない子なんですよ。そんな彼がアクション……(そっと袂で涙をぬぐう)。多少もたついても、温かい目で見てやってください。

オダギリジョーの「時効警察」は、「OJ齋藤と麻生お龍だ〜!」と、ちがうところで盛り上がっていました。岩松了さんの「チェーホフ」の台詞に大笑い。小劇場ネタじゃん! と思い、staffをチェックしたら (遅いよ)、脚本・演出陣がすごすぎる。三木聡さんなのは知ってたけれど、ケラさんに園子温さん、岩松了さん、塚本連平さん。寡聞にして塚本さんだけ存じ上げないけれど、いやあ、これは見続けようっと。