俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ほのぼの勘ちがい

イレギュラーで急ぎの仕事がきた。話に聞いていたより厄介である。今週はイレギュラーが多すぎで、本来の仕事が遅々として進まない。みんなで作業にかかっていると、なぜか上司が心配そうに、こちらをちらちら見ている。愛の告白? 背中に「百円均一」と貼り紙がされてるとか?
「あのう、何か……わたし、しましたか?」と、直球を投げてみた。
「いえ、遅くまでごめんなさいね、……本当は今日、用事があるんじゃない?」
「は?」平日の用事はめったにないし、あっても、たいてい予告して、スケジュール調整している。忙しいときは、なおさらだ。何か、上司が誤解するような……何かが、……これか!
「今日、スカートはいてるからですねー!」
一堂、爆笑。
「ほら、いつもと雰囲気ちがうから……」と、しどろもどろな上司がかわいらしい。いえ、単に着る服がなくて。ついでに突発的にやる気が出て、意味もなくドレスアップする日、それが今日だっただけで。「もうこんな時間なのに大丈夫? って、みんなでハラハラ見守ってたのよ〜」と、これは別のひと。ハラハラされてたー!
「大丈夫です、なーんもないですから。芝居もライブも、なーんもなし」一口に答えてから、理由に「恋」のひとつも引っかからないことに、これまた大笑い。一気になごんだ夜。