俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

芝居強化月間・第4弾「モーツァルト!」

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昨日の帰り、そのまま人のお宅に泊まる。いろいろ話しましょうね〜と言ってたわりに、眠くてすぐにおひらき。トシだね。
午前中、山本耕史出演の「食彩浪漫」を楽しく観てから辞去。別の友達と帝劇で「モーツァルト!」、ミュージカル2連ちゃんである。どちらも天才男子なのまで同じだ。

東宝ミュージカル「モーツァルト!」

モーツァルト中川晃教
オポルト (モーツァルト父):市村正親
ナンネール (モーツァルト姉):高橋由美子
コロレド大司教山口祐一郎
コンスタンツェ:西田ひかる
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:久世星佳
シカネーダー (劇場支配人):吉野圭吾
セシリア (コンスタンツェ母):阿知波悟美
アルコ伯爵:花王おさむ

7/17 (日)、13:00〜、於・帝国劇場。30分の休憩を入れて、3時間20分の上演時間。
モーツァルトとコンスタンツェ、男爵夫人はWキャストで、中川晃教井上芳雄西田ひかる木村佳乃久世星佳香寿たつき。「SHIROH」の中川晃教、吉野圭吾、高橋由美子が出ている。
今年はミュージカルを観る機会が多いなあ。「新選組!」効果だが、今日のは「SHIROH」つながり。中川晃教の主演だし、まあいいか、と友達に誘われてきました。
上演時間が長く感じたけれど、中川君はよかったですよ。

中川君は「モーツァルト!」初演が、初舞台で主役。その初演を観た、新感線の演出家・いのうえひでのりさんが「SHIROHは彼に」と、出演依頼したいきさつがある。いのうえさんが入れ込んだ中川モーツァルトは、、歌はもちろんだが、「SHIROH」のときよりも芝居が上達していた。歌に演技に、説得力があるのは嬉しい。
クセなのか、台詞の口舌が、巻き舌で撥ねやすいみたい。自由に焦がれ、大人たちへまっすぐな怒りを向け反撥する中川君のモーツァルトは、青年というより少年だ。キャラクターとしてSHIROHとの類似点多し。いのうえさんがオファーしたわけだ。

配役はモーツァルトとコンスタンツェ、あと山口祐一郎さんが出演することしか知らなかったのだが、吉野圭吾君も出ていたのね。調子が悪かったのだろうか、あまり声が出ていなかったような……。彼は長身で背筋がよく、花があるので見つけやすい。
ヅカっぽい人がいるな〜と思ったら久世星佳さんだった。宝塚調、というのはあるのだろうか、ヅカ界は未知だけど、なんとなく匂いはある気がする。
市村正親さんを観るのは、これが初めて。存在感ある人だ。コロレド大司教山口祐一郎さんは、バルジャンより好き。ようやく山口さんの凄さを悟りました。美声を朗々と響かせ、どんな歌の台詞まわしも、聴きやすく届けてくれるのって、実際にはむずかしそう。一番声が出てました。
女性陣が、ちょっと弱い。

舞台は派手めの演出で、いかにもミュージカルって感じ。モーツァルトが神童だった頃の、少年「アマデ」がうろちょろしてるが、これはモーツァルトの分身。こういう小っさな子が出てると、「学校はどうしてる、何時まで出演OKなのかしら」と、関係ないところが気になってしようがない。
時代背景として、フランス革命、およびナポレオンは、ヨーロッパ全土に、かなりの思想的影響をおよぼしているのだなあ。アジア圏での、似たような事例が思いつかない。孫文ガンジーの思想は、フランス革命ほど各国に輸出されていないもの。