SINGIN’ IN THE RAIN

目覚ましをかけない朝の幸せよ。
目が覚めたのは14時前。このところ、土日がどんどん遅くなってるなー。薄く日が射しているので、ほんの少しでも布団を干す。なんとなれば、うちには布団乾燥機がないのだ。置くスペースがないのだ。そんなもん置くヨユーがあれば、別のもんを据えるのだ。
しっかり朝昼兼用ごはんを食べ、掃除と片づけ。図書館に本の返却・借出に行く。住宅街を、ずるように歩くのは、これは血圧が下がっているんだろう。一面、灰色の雲にふたをされた空は、ところどころ鈍く明るい。水分を含んだ重たい風が顔を打つ。駅の階段にたどりつく直前、大粒の雨がぽつ、ぽつと落ちてきた。

駅の階段をのぼると、そこは豪雨だった。路面が、水しぶきで滝壺のようになっている。こ、この雨のなかを、趣味の講座の建物まで歩くのか！
10分ほど、雨の様子を見る。止まない。しかし、百分の三くらい、弱まった気がする。ジーンズの裾をまくり上げて路上に出た。道を半分いったところで、また土砂降り。背中も靴の中もふくらはぎも、ひたひたに濡れる。「雨に唄えば」は、こんな雨の中だったな。でも踊れないわ。

講座が終わり、外に出たら、雨はほとんどあがっていた。上着はまだ湿っていた。