大阪で「SHIROH」を観る【下】
昨日の公演内容、つづき。
SHINKANSEN☆RX「SHIROH」at 大阪
1/16 (日)、13:00、於・梅田コマ劇場。上演時間は以下の通り。
一幕 13:00〜14:35
休憩 25分間
二幕 15:00〜16:45
年末の東京・帝劇(id:orenade:20041223)に続いて、2度目の観劇。何度もいうようだけど、大阪まで来てよかった! 悔いなし。上演時間の長さが、まったく気にならないの。余韻にひたりまくりです。
東京と大阪で、大きな演出の変更点は、特に見受けられず。梅コマは、帝劇より奥行きがないのだろうか? 舞台両サイドの背景が、帝劇より少し窮屈な感じ。
さて、以下は一部ネタバレかと思われますので、それでもいい、という方のみご覧ください。
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1階の一番後ろ、センター寄りの席。舞台全体を見はるかすことができ、全体的な構図や、照明の美しさをとくと堪能できた。特に照明! 十字架のスポットライトの使われ方が、泣ける美しさです。帝劇では前から3列目のサイドブロックで、舞台上のピンスポの形が、近すぎて判別できなかったのね。
シローの立っている位置にピンスポが幾層も重なり、十字架を負っているように見える場面。最後の総攻撃で、斃れた教徒たちの上に、ぼうっと十字架が浮かびあがる場面。ひらかれた天上の扉から放たれる、真白いひかり。たまらない。
初回には見過ごしていた点を、2点ほど。
【闇物資を受取りに、浜辺に行ったときの上川シローの情感】
山田寿庵@高橋由美子に「何から何まで世話になる」と礼を言ったあと、想いのこもった目でじっと見つめ、何か言いたそうなシーンがよかった。この場面を認識したおかげで、最後の上川シローのセリフに納得しました。
【最後の方、上川シローと寿庵を取り巻く教徒たちの群れ】
教徒たちが二人を囲み、整列していく場面。ある歌詞のところで、いったん歩みをとめて、二人を見守るように見下ろすのですよ。その瞬間の歌詞が、いろんな意味に読みとれて……泣く。
どうもネタバレは苦手なので、内容にかかわるのはここまで。
日替わり小ネタに関する話。“しげちゃん”こと吉野圭吾さんと、知恵伊豆@江守徹さんのアドリブシーンが、なくなってました。東京では江守さんが、自分の抱いている猫をネタに、吉野さんにアドリブをふっかけて遊んでたのに〜。大阪ではふつうに退場して、橋本じゅんさんの十兵衛に「アリナミンを飲んでも、殿とのアドリブ合戦をする勇気のない奴め!」とネタにされて、ちょっとかわいそう。どちらにしろ、遊ばれるのは同じなんだけどね。
カーテンコールでは、中川あっきーが1曲歌い、キャストも追随して合唱。舞台のモニターに歌詞があらわれ、客席も同調して歌いだす者続出。
その後、カーテンコールは4回つづいた。3回目、中川あっきーが投げキッスを飛ばすと、上川さんが手まねで「3?」とやる。中川くんも「3」と返し、てっきり上川さんも投げキッス3回かー! と、ひとり色めきたったが、単にカーテンコールの数を確認しただけだったもよう。何もせずにひっこむ。えー。
客席はまだおさまらず、執拗に拍手。少し間をおき、二人のシローが再再再再度登場。上川さんが下の衣裳のひらひらを、貴婦人のように両手でつまみ、ひょっと腰をかがめて挨拶。一瞬のおどけた仕草に沸く客席をしりめに、さっと舞台をハケる。ここでようやく、本日の公演は終わった。美しい舞台でした。