俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

9年ぶり

香取慎吾から山本耕史へ、花

10年まで、あと1年足りない。芝居を観はじめた9年前に、一度観たきりだった。急に踊り出す役者、芝居芝居した発声。だめだった。いい悪いではなく、「肌にあわない」んだと思った。作・演出、鴻上尚史第三舞台」、1995年公演「パレード旅団」。以来、鴻上さんの舞台を生で観たことはない。ブルーハーツ山本耕史でやるまでは。

音楽劇「リンダ リンダ」

12月4日 (土)、19:00、於・新宿シアターアプル。15分の休憩、22:10終演予定。
 作・演出=鴻上尚史
 楽曲=ザ・ブルーハーツ
 出演=山本耕史松岡充大高洋夫、SILVA、馬渕英里何北村有起哉、他


苦手意識のあった鴻上さんだったが、今回の音楽劇は素直に楽しめた。我ながらびっくり。「音楽劇」と先に断りがあるので、全編をいろどる歌と踊りにも抵抗なし。ブルーハーツの曲が、無理なく芝居に組みこまれていた。曲がいいと、訴求力がありますね。楽曲の強さと、役者の力でみせてくれた舞台でした。
以下は、個々の感想。
山本耕史くん、足長っ! 背高っ!! 素の性格を生かした(?)キャラ設定だった。熱い男で、女モテ。カッコよすぎて、「優柔不断でたよりない」という設定が浮くわー。
ハジけてて面白かったのが、北村有起哉さん。今までは「二世俳優の、なんかタレントと写真撮られた人」*1という、どーでもいい芸能ネタでしか知らなかったけど、いやー、いい役者さんかも。友達によると、北村さんはブルハの大ファンで、鴻上さんに「出させて!」と直訴したそう*2。確かに、すごーく嬉しそうに演技してます。
松岡くん、SILVAはさすがの本職。松岡くんは、演技のカンがいいねー。馬渕英里何ちゃんは、元気がいい役よりも、ふっと影のある感じのほうが似合うんではないかな。単に私の好みの問題かしら。
一人、やけに上手いおっさんがいるなー、と思ったら、大高洋夫さんでした。途中で気づいた。遅すぎ。

東京楽日の1日前のせいか、客席の空気がやわらかく、暖かかった。ちょっとしたことで沸いたり、歌のところで手拍子をうつ人がいたり。「リンダ リンダ」は劇中では歌われず、カーテンコールでの披露。ぱらぱらとスタンディング・オベレーションはあったが、ここでほとんどの客が立ち上がり、手拍子をうって参加。
終演後、ロビーに「鴻上新聞」と題した、壁新聞が貼られていた。内容は、朝日新聞記者の劇評に対する“猛烈な抗議”。大判模造紙に黒ペンで、本人の手書き。第三舞台HPにも同文が掲げられているので、リンクしておきます。ご判断はご自由に。
【2004.12.12追記】
写真を追加。山本耕史へ、香取慎吾からの花。鉢植えでした。その他にも、大河関係その他、たくさんの花が来てましたよー。

*1:文学座の重鎮・北村和夫氏の息子。2004年4月、写真週刊誌に、舞台で共演した辺見えみりとのデートを撮られたが、えみり曰く「仲良しだけど、付き合ってません」。

*2:http://www.thirdstage.com/kougi/index.html
↑「シアターガイド」HPより、「リンダ リンダ」製作発表のもよう。