俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

大 (Oh!) 水木しげる展

大(Oh!)水木しげる展

大人の休日、2日目。今日も快晴。
目覚ましをかけた時刻から1時間して起床、ゆっくり朝食。ホテルのチェックアウトは12:00まで、余裕である。せかされないのって、すばらしい。温泉や観光地の朝の慌ただしさとはちがうなー。
11:00過ぎにチェックアウト、「ラクーア」ビル内のショッピングモールを冷やかす。けっこういろんな店が入ってました。ここで同行者と解散、大江戸線に乗って両国へ。

13:10、両国の東京江戸博物館で開催中の「大水木しげる展」を観る。冒頭の「大」は「Oh!」と読んでください。写真はその入口付近。水木さんご本人の、等身大パネルです。
会場はなかなか混んでいた。画稿が多数展示されているため、みんなついつい、読んでしまうのね〜。ずっと昔 (1990年夏)、東京国立近代美術館開催の「手塚治虫展」*1でも、画稿がばんばん並べられていたから、すごーく進みがのろかったよ。


人間・水木しげるの俳味が好きで、なんとなく来てみた展覧会だったが、思った以上に楽しい企画展だった。大の水木ファンだという京極夏彦荒俣宏両氏が監修しているだけあって、遊び心のある構成になっている。たとえば「ねずみ男愛用のそろばん」は“水木しげる蔵”、「鬼太郎の下駄」は“水木しげるが偶然写真に撮っていたのを参考にした”など、あくまでそれらは「存在している」。

4歳まではものを言わなかった水木少年は、「足りん子供」と思われていたらしいが好奇心旺盛、絵は早くからうまかった。「少年天才画家あらわる!」と新聞に写真入りで紹介されたそうだ。16歳前後に描いた、自作絵本も多数展示されていたが、美しい色彩で、画力がすごい。
水木さんの流行漫画家以前、紙芝居・貸本漫画時代の作品も展示。乱歩の少年探偵シリーズ風なのもあれば、竜の子プロ風な作画もあり、見ているだけで飽きない。所蔵先に「京極夏彦」の名前がちらほら。本当に好きなのね〜。
かようのごとく、全方位に目配りされた企画展でした。生の画稿は迫力あります。場外のグッズ売場は、水木一色で壮観。東京江戸博物館限定・オリジナルグッズのTシャツやマグカップが、かなりよかったです。東京での会期は、2004年11月6日〜2005年1月10日まで。

*1:手塚治虫、没後翌年の開催。美術館で漫画の展覧会をした、最初の例。