俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

【三都物語】 神戸の夜にそばめしを食す

神戸・生田神社

まだ大阪にいます。朝食を食べ、9:50、ホテルをチェックアウト。宿のすぐそばにある「適塾」見学に行く。入場料250円なり。
適塾は、幕末の蘭医・緒方洪庵のひらいた蘭学塾で、大村益次郎福沢諭吉大鳥圭介、高松凌雲などが出ている。手塚治虫の曾祖父、良仙(「陽だまりの樹」)もここの出とあり、驚いた。
先日読んだ、司馬遼太郎ドナルド・キーンの対談『日本人と日本文化』に、適塾の「ヅーフ部屋*1」のことが出ていたので、面白く拝観。鴨居とか、すんげぇ低いのね。たしか、日本で一番平均身長が低いのは、江戸時代だったはず。2階にあがる階段の急勾配たるや、すごいです。こんなん、着物姿でよう降りられたなあ。
その後は北浜周辺に点在するレトロ・ビルめぐりを楽しみ、ぶらぶら心斎橋へ。ビジネス街とはちがう人通りである。初めて大阪の「きつねうどん」を食べた。汁は薄口だが、だしがきいていて美味しい。でも、お揚げが甘いのね〜。関東だと、からい(しょっぱい)もんな。
最後に「長崎堂」でお茶して、ホテルに戻って預けた荷物を受取ってから神戸へ向かう。14:00頃出発。大阪からはJRで30分くらいなのよ。近いね〜。

てなわけで、神戸です。写真は三宮近くの生田神社。ホテルに着いたら、結婚式の真っ最中でした。♪あ〜べまり〜〜〜〜ぃあ〜〜〜♪のオルガン流れ、新郎新婦が階段で決めポーズの写真撮ってる横を「すみません、チェックインお願いします」。
ホテルに荷物を置いて少し休んだあと、また電車に乗って移動。神戸郊外に住む友達宅へおじゃましてきました。
待ち合せ時刻の16:00、駅まで迎えに来てくれた友達と合流。高校時代の友達だが、大学からずっと神戸で、今は2女の母である。子供の昼寝の関係で、夕方16時からの訪問となりました。緊張と好奇心で、最初は遠くからチラ見だった3歳の長女ちゃんも、そのうち慣れてきて「読んでェ?」と、尻あがりの神戸弁で絵本を持ってきて、膝の上にちょこん。お姉ちゃんのあとを、まだ赤ん坊の下の子ちゃんが、嬉しそうにハイハイでついて回る。そして「つかまり立ち」のデモンストレーション。立っちのたびに、目線をこちらに向けて「見てる?」いや〜ん、かわいい〜。

神戸といえば「そばめし」。旦那さんが、そばめしと「ねぎスジ焼き」を買ってきてくれ、みんなで食卓を囲む。今回ごちそうになったそばめしは油、ソース控えめで、あっさりと食べやすかった。ねぎスジ焼きのスジは、牛スジのスジだそう。いやー、どちらもうまいっす。もちろん、友達の用意してくれたおかずも、おいしくいただきました。ごち!
夕飯のあと、子供の面倒を旦那さんが引き受けてくれ、友達とだらだらしゃべり。たいしたこと話してないのに、楽しい。ふと時計を見たら、辞去しようと思った時間をとうに過ぎていた。あわてて「帰るわ!」。遅くまでおじゃまさせていただき、ありがとうございました。
ホテルに戻り、月9の「ラストクリスマス」初回、続けてスマスマを視聴。いい気分で就寝。

*1:長崎出島のオランダ商館長・ヅーフがつくった蘭日辞書のあった部屋。ハルマの蘭仏辞書を参考につくられた。大変な貴重本で、蘭学の名門・適塾ですら1冊しかなく、ヅーフ辞書は禁帯出。そのかわり、辞書のある部屋へ塾生たちがつめかけ、灯のたえる日はなかったと言われる。