俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

【三都物語】 大阪で「維新派」を観る

劇団「維新派」の屋台村

3連休中日。休暇をくっつけて、これから3泊4日の関西旅行だ。
まずは大阪。新幹線「のぞみ」指定席はどれも満席。自由席にもあぶれ、「ひかり」自由席でゆっくり行くことにする。東京から東海までは、どっぷり曇り~薄曇り。名古屋あたりから徐々に明るみ、新大阪は気持ちのいい晴れ。
新大阪から1駅、JR大阪駅に到着。お昼は「インデアンカレー」のカレー、730円。甘みのあるスパイシー、と絶賛するHPを見かけ、行ってみた。支店の中でもおすすめ、という梅田店にて「いただきます」。付け合わせのキャベツのピクルスと一緒に食べると、激うまざんすー! ルーはほんとに甘い。で、直後にくるスパイシーな辛さ。
厨房の人は、鍋や皿のふちにルーが少しでも垂れると、こまめにさっと拭く。途中で水を飲むと、すかさず冷水を足してくれる目配りにも感心しきり。自分もふだんから、これくらい目はしが利く人間になりたいもんです。

以前、友達に紹介してもらったホテルがとれず、今回は淀屋橋に投宿。地下鉄の改札を出ると、「新選組ゆかりの京阪沿線」のポスターが3枚も!
降りれば幕末。おけいはんの新選組
(↑ポスターではないですが、参考までに。京阪電鉄の関連HP「おけいはん.ねっと」より。「レールファン」HPでは、京阪電鉄 新選組トレイン」情報もありました)

幸先いいぞぉと思いながら地上に出ると、沿道に見物客がずらっとならんで「御堂筋パレード」の真っ最中。ホテルへ向かう足をとめて、糸もついつい見ちゃいました。結局、宿に着いたのは16:10。荷物を置き、少し体を休めてからベイエリア・南港へ出向く。大阪に寄った最大の理由、劇団「維新派」の舞台「キートン」を観るのだ。

維新派キートン

10/10 (日)19:30、2時間半の上演。於・大阪、南港野外特設劇場。「ふれあい港館」の臨時第三駐車場に立ち上げられた、この公演のためだけの野外劇場である。野外に巨大な舞台装置を組みたて劇場をつくり、公演が終わったらバラして去る。それが「維新派」のスタイル。
大阪が拠点の劇団だが、昨年、東京初台の新国立劇場でやった「nocturne -月下の歩行者-」が忘れられず、来てしまいましたー。本来のベースである野外で、どうみせてくれるのかが楽しみ。開演に先立ち、劇場前には屋台村が組まれ、17:00から店を開いている。チヂミ、モンゴルパン、ラーメン、シシカバブ、キムチ、生春巻、ミーゴレン、ビール、マッカリ……。糸も暗くなる前、17:30頃には屋台村に着いて、いろいろ食べました。うめー。

10月8日の開幕が、台風直撃で8~9日と中止になり、本日10日が実質的に初日となる。本当にね、舞台装置がすんごいよ。次々と現れる巨大セットの上を流れる、夜空の雲。合唱のようなセリフ。縦横無尽に走るキートン。顔を白く塗った役者たち。
途中、舞台装置が風にあおられて倒れそうになったり、場面転換で引っ込める際、ガガガとどこかを削ってしまったり。舞台裾で、次のセット準備をする裏方さんたちの「せーの」が風にのって聞こえたときもあった。そういうのも含めて、野外ですな。
野外の特性を生かした、ラストシーンもよかった。カーテンコールで、主宰の松本雄吉さんが出てきて挨拶。
「4年ぶりの南港です。台風で初演が2日遅れの今日になりまして、申し訳ありませんでした。初日は、いつものことですがNGが多くて……すみません」
いやいや、面白うございました。

終演後、急いでホテルに戻ったが、大河はBS放送も終わった時間になっていた。投宿のホテルはビジネス街にあるため、夜は人通りがなく、少し寂しい。明日は昼まで大阪、それから神戸へ移動する予定。