俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

明け方の夢

月曜の明け方にみた夢。はてな夢日記

出だし、なにがあったかは忘れた。祖父母の家があった近くの古家に泊まっている。女将が一人、部屋の説明をして去る。紗でしきられた室内は、片側はベッドと窓のほか何もなく、もう片側は、物が山と積まれて納戸状態だ。窓の外は、ブロック塀で囲まれた小さい庭で、ここも荷物で雑然と埋まっている。変色した室外洗濯機が置かれていた。
何もないので、風呂へいく。道順を、女中頭にきいた。「この廊下をまっすぐ行って左。この離れをうしろから見ると、面白い形をしているのがわかりますよ。でもあまり、じっと見ないでくださいね…」
長い廊下を歩くうち、両端に長屋風の建物が出現し、くずれかけた日本髪を結った女たちが、上半身をはだけ、道行くひとびとに声をかけていく。うしろの“離れ”を振り返ると、そこは昔の遊郭跡だった。
風呂場は、遊郭から離れた小高い山にあった。小さいお社を通りすぎ、急な石段をのぼる。てっぺんには、錠をかけ鎖をまわされた、朱塗りの小屋があった。逃亡したり、問題を起こした女を閉じこめた懲罰牢と思われる。少し下ると、道ゆく女たちの人数が増えた。湯屋はどのあたりか聞くと、女たちはくすくす笑い、「湯ではなく、蒸気で流すのよ」と答える。昔のローマ風呂のようだ。と、あちこちの石段の間から、ぷしゅーと温かい湯気がたちのぼった。
石段を早く降りたいが、急勾配で手すりもなく、こわい。でもどうにか降りた。

実は、この遊郭跡は区役所が管理しており、関係者以外の立ち入りは禁止なのだった。元の住人はごくわずかで、今いるほとんどは、区役所の人たちらしい。区役所に出かけると、役所の人たちは、白黒の正装でオーケストラの練習中。なぜかギターやマンドリンもまじっている。そこで偶然、昔の知り合いに出会い、近況をたずねあった。

ふだん、こんなに細かい設定の夢はみないので (みてもすぐに忘れる)、書きとめてみた。