俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

夏服はこれから

アーモンド・オレ

写真は、前に入った喫茶店のメニュー。オレの横に小さく、「気分は チョッピリ カリフォルニア」とあって、思わず頼もうかと思った。でも冷たいのは苦手なので、結局ふつうのブレンド

今週から半袖を着る。そういえば、6月1日は衣更えなのだった。制服時代を思い出すね。

97年版「髑髏城の七人」思い出話

アカドクロもよかったけれど、やはりベストは97年版なのだった。97年版は主役の捨之介が、まさに古田さんそのもの。色気が惜しげもなく放出されていて、おそろしく水際立っていた。すでに白ムチだったけれど (でも今よりマシ)、そんなん関係なかったね。舞台に出てきただけで劇場を古田フェロモン一色に染め、客席全体が「はぁぁぁん…」となったんすよ!
糸も、もちろんノックアウトされました。もう目と口、半開きだから。休憩時間、同行者に「だめ…観てるだけでニンシンしそう……」とつぶやいちゃったから。同行者も「…わたしも……」と返してたから。前列でも後列でも、あちこちで女子が「もうだめ……」と口走ってたから。ほんと、マジッす!

アカドクロでは、その色気発散はもうなかった。97年版よりも、捨之介は一歩ひいて、狂言回しに近づいていた気がする。あれはフェロモンを封印してたのか、それとも枯渇したのか。初見だという方に「捨之介は“女好きでモテ”設定だけど、今の古田さんでも、ちゃんと通じる?」と聞いてみた。「え? だって古田さんって、そういう設定なんでしょ?」
古田さんの女モテは、すでに“設定”扱いになっているもよう。合掌。
そんな残照(失礼)の古田さんにむかって、「舞台設定の実年齢に近づいた、今の古田新太の捨之介がみたいんだ」と言っちゃう、演出・いのうえひでのりさんは、とことん古田さんに惚れてるんだと思った。そしてどこまでも古田さんは、惚れられる男なのだと思った。*1

最後にもうひとつ。蘭兵衛(実ハ森蘭丸役が、粟根さん(男)から、水野美紀ちゃん(女)に変わっていたこと。
後から知ったのだけど、初演:女 → 再演:男 → 再再演:女、だったようで。「蘭兵衛が“女”な方が納得、しっくりくる」という意見も聞いた。しかし……糸は腐った女子なので、やはり“男”の粟根さんが好みなのだった。わかりやすい美形じゃない役者が演じることにより、蘭兵衛から蘭丸になるときの豹変がね……めっさええー! ちょっと崩れのある、妖しさがたまらん。
美紀ちゃんもよかったのですが、これは好みの問題ですので…。アオドクロでは、蘭兵衛は“男”の池内博之さんのようだけど、彼は見た目がきれいなので、そういう点ではちょっとちがうのです。池内さんが、きれいなだけじゃないものを見せてくれるといいな。

*1:阿修羅城の瞳」の初演、出門=古田新太、邪空=いのうえひでのり。この関係性です。