俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

やさしみ

草なぎ君から小日向さんへ、花。

日本総合悲劇協会ドライブイン カリフォルニア

4/29、みどりの日。19:00、於・下北沢、本多劇場
初日から2日目だが、当日券のパイプ椅子や座布団席がみっちり並ぶ。すげー。

日本総合悲劇協会」略してニッソーヒは、松尾スズキさんのユニットである。第4回目の公演「ドライブイン〜」は、第1回公演の再演だ。
初演は1996年12月18日〜27日、新宿のシアターサンモールだった。当日券で観ようと、ふらりと行ったら「当日券も満席です」と断られた記憶がある。というわけで、初演は観ていないのねん。

小日向文世仲村トオル田口トモロヲ小池栄子、秋山奈津子、荒川良々……と、最初みたときは、よくわからないキャスティングだった。Doなっちゃうの?
結果。……よかった!
松尾さんのお芝居のなかでは、特に素直で明るい方だと思う。というか、阿佐スパを知ったあとでは、松尾さんは明るいよ。あと味いいし。

幕が開いてまだ2日目のせいか、最初ちょっと固かったが、物語が進みにつれて、どんどんこなれてくる。小日向さんの役はむずかしいね! 冒頭シーンが棒読みだな、と思ったら、これは、言葉に不器用なアキオのキャラクターを出したい、松尾さんの意向を受けた演技のようです。(←パンフレットより)
小池栄子の乳は、実際目にするとすごいです。ゆっさゆさです。あの胸は凶器です。松尾さんはこういうの好きねー。思いのほか、芝居気のあるひとで好印象でした。
仲村トオルさんは立ち姿がきれい。カッコイイだけでいいんです彼は。「熊沢パンキース2003」の田辺誠一の立ち位置に、ちょっと似ている。異物感としてのあり方です。もう少し、ひっそりねっとりした愛情を出せるといいね。がんがれトオル
トモロヲさんその他は言うに及ばず。ユキヲ役の田村たがめさんは、初めていいと思った。

セリフの情報量がすごく、聞き逃してしまった箇所もいくつかあったので、補填すべくパンフレットを購入。1200円なり。高っ! しかし、読みごたえがあったのでよしとする。
翌日 (今日だ)、初演を観ている会社の先輩とお昼。小日向さんの役は、初演では松尾さんかと思っていたが「アキオは徳井優さん。松尾さんは、大辻役だったよ」とのこと。以下、初演とちがうメンバーを列挙。半分くらいですね。
 アキオ→  初演:徳井優   再演:小日向文世
 ケイスケ→ 初演:手塚とおる 再演:田口トモロヲ
 若松→   初演:浅野和之  再演:仲村トオル
 大辻→   初演:松尾スズキ 再演:荒川良々
 ヤマグチ→ 初演:?(失念) 再演:松尾スズキ
 ショウゾウ→初演:正名僕蔵  再演:村杉蝉之介
 エミコ→  初演:中村栄美子 再演:小池栄子


先輩は劇中に出てくる「しずく君」の紙芝居が好きだという。
「初演を観終わって帰るとき、ロビーで手作り台本を売ってたの。『“しずく君”の話もついてます〜』というから、思わず買っちゃった」
「今回も台本売ってましたよ。ただしハードカバーで」
「わはははは」「わははははははは」
手作り台本からハードカバーへ、サンモールから本多劇場へ。バージョンアップ。

写真は、劇場ロビーにあった花。僕カノつながりですね。