俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

晴れの日に読書。

昨日もいい天気だったが、今日も晴れ。いかにも春めいてよい。
窓を開けはなして、昨日購入した司馬遼太郎燃えよ剣』を読了。うーむ。世の土方人気のでどころが分かりましたぞ。そういうことか!
気に入りフレーズは、↓こちらの最後の一文。

沖田は、まだ女の味を知らない。どういうわけか、そういうことには生まれつき淡い方らしく、道場の他の連中が岡場所の女に夢中になったりするのをふしぎに思っている。
(中略)
そのころ、沖田は、多摩川の南岸を、覚えているだけの童唄(わらべうた)をうたいながら東へむかって歩いていた。
――司馬遼太郎燃えよ剣』上巻、新潮文庫

沖田いい。物語とともに明るく澄みゆく、末期の眼がまたいいんだ。沖田人気のでどころも分かりました。

夜は夜とて、大河の時間。『燃えよ剣』を読んだばかりなので、「近藤さん」「永倉君」の呼称に萌える。とどめは、山本土方の
「総司は、俺が責任をもって預かる」
……やられました。そのあとの、原田左之助のセリフもよかったですわ。