俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ハプスブルク展

ハプスブルク展@上野・国立西洋美術館

昨年末から始めた仕事がようやく一段落したので、定時で退社。上野の国立西洋美術館へ行きました。金曜は夜20時まで開館してるのよね。

habsburg2019.jp

artexhibition.jp

日本・オーストリア友好150周年記念「ハプスブルク展〜600年にわたる帝国コレクションの歴史〜」です。昨年、同じ会場でやっていたベラスケス展を観られなかったので、これは行きたいと思っていたのでした。ベラスケスの「青いドレスの王女マルガリータテレサ」を観られる〜! 嬉しい。

美術や歴史の教科書でお馴染みの「青いドレスの王女〜」以外にも、マリー・アントワネットの肖像や、マリア・テレジアの肖像など、これまた教科書で見たことある絵がちょいちょいあって、面白かったです。

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面白かったといえば、甲冑!

中世の騎士道を思わせる甲冑の数々が展示されていて、とても興味深かったです。15世紀頃のものなのに、錆もなく美しい鎧で、日頃のメンテナンスが偲ばれますね。しかし、日本の甲冑もそうだけれど、西洋のも実際に着ると相当重いんだろうなあ。

ハプスブルク家がスペインとオーストリア周辺に分かれる前から始まり (15世紀、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世。始祖と思いきや「中興の祖」)、オーストリア帝国の終焉 (18世紀、フランツ・ヨーゼフ1世とその妻エリザベート) まで、彼らの肖像画やその蒐集コレクションを展示。ハプスブルク家の歴史と系譜が頭に入るような構成でした。ふむふむ、ウィーンに落ち着くまでは、プラハが首都だった時代もあるのね、知らなかったです。

ヤン・ステーン「欺された花婿」が皮肉で面白かった。若い花嫁には似つかわしくない初老の花婿が鼻の下をのばし、早く二人きりになって床入りを急かす場面なのですが、この花婿は最初からコキュだと暗示されているんです。詳しく知りたい方は、「ヤン・ステーン 欺された花婿」でググってみてください。

 

2時間ほどで観終わり、閉館時間が来たので常設展示は諦めて外へ出ると、夜空に月が、雲の間から顔を見せていたのでした。写真だとわかりにくいけれど、月の左斜め下にスカイツリーが見えます。

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せっかくなので、ハプスブルク展とコラボってるカフェで夕ごはん。

上野で、まだ開いている喫茶店ということで「珈琲 王城」のナポリタンをいただきました。古式ゆかしい昭和の喫茶店で、わりと煙草の匂いが染みついているかな? 苦手な人はご注意ください。

コラボカフェのいいところは、イラストレーターの長場雄さんが描きおろしたコースター4種類をもらえること。上野以外にもコラボカフェはあり、コースター配布はなくなり次第終了なので、ご興味のある方は行ってみてくださいね。

コラボカフェの詳細は、下記リンクから飛べます。

スペシャル | ハプスブルク展|600年にわたる帝国コレクションの歴史