俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

NARUTO歌舞伎

NARUTO歌舞伎@新橋演舞場

縁あって、NARUTO歌舞伎を観てきました。スーパー歌舞伎ではなく、「NARUTO」歌舞伎なのね。
少年ジャンプの看板漫画の一つだった作品で、忍者を扱っていることから、海外でも人気の少年漫画が原作ですが、私、読んだことがなくて……。「忍者学校の少年たちの話なんでしょ?」と思っていたのですが、それは初期の話で、後半は忍者学校を卒業して、なんかいろいろあったお話だったんですね。

脚本と演出は、小劇場出身のG2。G2さん、活躍してるよね〜! 私には、彼の演出で、よくも悪くも引っかかるものはないのですが、うまくまとめていく力があるんだろうな、というのは分かります。漫画原作を読んだ方によると、本当に全72巻分の内容を収めているそうですよ。すげーな。
主役のNARUTOたちは、歌舞伎の若手俳優たちが務めています。うん、まあがんばってた感。ときどき歌舞伎っぽく見得を切るんだけど、セリフが全部現代語だから、なんか違和感あるのよね〜。別に、歌舞伎でやらなくてもよかったんじゃ……と、つい思ってしまいました。春野サクラ役を務めた、女形中村梅丸が、まじ女の子だった。「歌舞伎にも女性が出るようになったのか?」と思ったくらい、マジモンの女の子でした。これは一見の価値あり。
主人公・ナルトの師匠である自来也を務めた市川猿弥は、1月に観た「近松心中物語」にも出ていた歌舞伎役者さん。そのときもいいな、と思いましたが、今回もいい脇ポジジョンで務めていらっしゃいました。うまい!
ラスボスのうちはマダラは、市川猿之助片岡愛之助のWキャスト。本日は市川猿之助で、こちらはさすがの貫禄、歌舞伎らしさを感じさせてくれました。やっぱり年季が入りようが違うんだなあ。