俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

待ってました!

歌舞伎町を五右衛門ロックが彩る

今日はフル回転。午前中は片づけ掃除洗濯、布団もちょっとだけ干して、すぐに外出。12:30からは新宿コマ劇場。「五右衛門ロック」大好きな新感線が帰ってきた! しかし終演後、お茶するひまもなく趣味の講座へ。そして飲む。帰宅は23時半頃。
写真は、新宿歌舞伎町のコマ劇通り。通り一面の街灯フラッグに、「五右衛門ロック」のチラシ絵が揚げられています。もう片方のフラッグは「歌舞伎町60周年」。歌舞伎町は戦後生まれなんだね。

劇団新感線☆RX「五右衛門ロック

【演出】いのうえひでのり
【脚本】中島かずき
【作詞】森雪之丞
【出演】
古田新太 松雪泰子 森山未來江口洋介
川平慈英 濱田マリ橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと
右近健一 逆木圭一郎 河野まさと 村木よし子 山本カナコ /
礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ /
冠 徹弥 村木 仁 川原正嗣 前田 悟 / 他
北大路欣也

7/12 (土) 12:30開演、於・新宿コマ劇場。【第一幕】12:30〜14:05/休憩20分/【第二幕】14:25〜16:00、つまり3時間30分(休憩20分込み)の上演です。
いっやー、楽しかった!
歌あり踊りあり、荒唐無稽のチャンバラ活劇、ほどよくチープで無駄に豪華な、みんな大好き新感線が帰ってきたよー!
昔からのファン感涙の興行ですね。最近、重めの大作続きで、それはそれでいいんだけれど飽きるし。観ていて心身解放されるような気持ちよさに、どっぷり浸かれないのよね。久しぶりに、新感線らしい生理的快感のある舞台だわあ。懐かしいお約束も、ちょいちょい出てきます。

これまた久しぶりの、古田新太が主役。最近、新感線での古田さんは脇でしめる役が多かったので、文字通りの看板なのが嬉しい。ステージど真ん中で見得を切り、スポットライトを浴びる古田さんを見るだけで自分は十分だったけれど、古田ファンの同行者は「出演者が多いからしかたないかもしれないけれど、もっと出番が欲しかった」とのこと。そうかしらん。
劇団員同士のからみが多いのも、昔からのファンにはありがたい。
今回で2度目の松雪泰子森山未來はしっくりきてましたねえ。松雪さん、前よりよくなってた。ただ、言い回しがちょっとなあ。伏線のある台詞なのに、調子をつけすぎて聞き取りづらく、あとから「あのとき、たぶんこのことを言ってたんだな」と類推する場面が2〜3回ほどあった。
未來君はかっこいいねー! これだけ動けて歌もよし、すばらしいわ。ダンサー出身の強みを遺憾なく発揮しています。体幹が揺るがないのね。今回は、メタマク以上に踊りを披露してくれて嬉しい。タップも有り。このへん押さえているのが新感線ね。彼のスッとしたかっこよさに、色気が出てくれば鬼に金棒ですな。今回の役とは関係なく、未來君にはフェロモンが足りない気がする。単に、自分の見ている舞台や映像が偏っているせいかしら。
ついでにもひとつ。ネットで見た未來君の舞台メイクが、場末のスナックママ(ヒョウ柄着用)にしか見えず心配だったが、実際に見たところ、客席が後方すぎて実情不明だった。どうなの実際!

初登板なのは、江口洋介川平慈英濱田マリ、そして御大・北大路欣也江口洋介が「わーっはっはっは」をする日が来ようとは! 戸惑いつつも、まじめに取り組んでいる江口さんていい人だ。殺陣のテンポが遅いけれど、回を重ねるうちによくなるでしょう。川平慈英は、初めてとは思えない弾けっぷり。あの右近さんがかすむくらいですよ。最初、団員かと思ったくらい新感線色ついてます。川平さんと某人が組んで登場する初シーンの可愛いこと。濱田マリも、ほどよくこなしてます。
北大路欣也は重厚な演技。欣也さまご健在。新感線に馴染もう、馴染もうとしている様子が健気で、やっぱりいい人。割合、自然に見えましたよ。カーテンコールで欣也さまチェックをしたら、古田新太に惜しみない拍手をし、周囲の出演者にも笑顔と拍手で応えていて、つくづくいい人だなーと思った。

公演開始からまだ1週間、少々もったりしているところもあったけれど、これからどんどん磨かれることでしょう。個人的には、歌が多すぎるかな。台詞でざくっと進めてもよかったのでは。
なんやかや書いても、ゲスト陣に文句なく、劇団員も無理ない出方。ケレン味たっぷりのザ・新感線は、満足のいく面白さでした。もちろん、コマも回るよ! いのうえさん、そこにあるものは全部使うよ! これから観に行かれる方は、こころゆくまでお楽しみください。