俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

昨日のつづき

昨日の日記は、すごいところで落ちてますね。どんだけ眠かったんだ。というわけで補足 (蛇足)。
AERA」に載ってた記事は、11月の阿佐ヶ谷スパイダース「イヌの日」についてのもの。2000年初演の再演で、あらすじ紹介を読んだら「え? 松尾スズキ?」と思った。以下ネタバレしますが、「イヌの日」は、監禁がネタとして出てくるのね。このへんは「キレイ」。で、お前たちだけ残して世界は滅びる、と言い聞かせるらしい。これ「悪霊」の“井上”くん。「悪霊」は1997年8月、「キレイ」は2000年6月、「イヌの日」は2000年8月が初演。新潟女子監禁事件の発覚が2000年1月28日。同時代性を感じる。どちらも松尾さんの方が、発表は早い (「キレイ」と「イヌの日」は2か月違いで、執筆時期を考えるとほぼ同時?)。監禁ネタより、いじめの一環で“お前を残して世界は滅びる”とささやき続けた方に衝撃を受けた身としては、松尾信者ではないけれど、やっぱり松尾さんすげいわ。
松尾作品で、上記2点は主題ではなく、背景のようなもの。一部分だけ取りだすと似ているように見えるが、長塚作品は、内容も焦点も、まったくちがっているだろう。ピックアップの仕方や、比重の違いをみるのが楽しみだ。「イヌの日」初演版は未見のため、見比べることはできないが、再演に関して、時代とキャストに合わせて手を入れたそう。美保純の役は新設だって。どんななんだろう。内田滋、劔持たまきが出るのも、ひそかな楽しみ。