俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

女子アイドルは「卒業」を越えられるか

説明が長くなるので省くが、1stガンダムの「あんなの飾りです! えらい人にはそれが分からんのですよ!」*1という名台詞の話をした。
したら「ガンダム好きはジャニ好き」だって言われた。理由は、個々の登場人物で物語を紡げるから。よくできた群像劇、ってことですね。「ガンダム=ジャニ好きではなく、ガンダムにはまる人は、ジャニにもはまる要素を持っているということです」と訂正しといた。ちなみに、自分は1stガンダム好きのSMAP好きです。ハハハ。
そこから発展して、「ジャニの物語はつづくが、女子の集団アイドルはつづかない」というお題があがった。――女子には「卒業」があるから、というのが今のところの答え。いにしえの「おニャン子」もハロプロも、卒業ありきの集団だものね。おニャン子に至っては、加入理由に“クラブ活動”というのがあったなあ。結局「若さ」かよ、と思うが、仕掛け人が男性だから「卒業」の発想が出てくるのでしょう。
一見、女子の集団で長そうに思えるのが「宝塚」だけれど、これも卒業(退団)が前提のグループだ。宝塚も男性(阪急創立者小林一三)が立ち上げたもの。これこそ、「清く正しく美しく」が校訓の“学校”だった。その証拠に、今現在でも、宝塚の団員たちは皆「生徒」と呼ばれる。若いさかりに時分の花を楽しませ、“卒業”後は良妻賢母となれかし。宝塚は才色兼備・良妻賢母の教育機関だったのです。
物語を紡ぐ糸は、卒業によって断ち切られる。個人として崇拝は受けても、集団のまま固定しないのは、主客ともに「卒業」が頭をかすめるからかもしれない。そうだ、グループシャッフルがあるのも、女子アイドルの特徴かもしれませんね。

*1:ジオン公国軍の新型モビルスーツジオング」は、開発が間に合わず、足がまだついてなかった。搭乗予定のシャアが、80%の出来だと聞いたが……と訊ねると、若い技術士官は「(足なんて)あんなの飾りです! えらい人にはそれが分からんのですよ!」と、自信たっぷりに言いきるのであった。ついでに「大佐ならうまくやれますよ!」と、根拠のないエールを送ります。