俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

どろろが……

どろろ (第4巻) (Sunday comics)



衝撃のニュース。

手塚漫画「どろろ」が妻夫木&コウ主演で実写映画化!
……同映画の平野隆プロデューサーは、「戦争がなくならず、大人の争いで子供が傷つけられている今だからこそ、この作品が持つ平和のメッセージを世界に発信したい」と企画意図を説明。
映画では、男女間の微妙な心情を表現し、物語に膨らみを持たせるために、原作で少年(実際は少女)として登場したどろろの年齢をあえて百鬼丸と同年代に設定。主演の2人には、今最もノッている若手役者の妻夫木と柴咲を抜擢した。……
――「サンケイスポーツ2005年11月17日付記事より

なんでも妻夫木とコウを出せばいいと思ってんなよ映画業界。「どろろ」は、ものっそい好きな漫画なんだよちくそー! 高校時代、友達から熱い語りとともに漫画を貸され、ソッコー自分でも買いに行った思ひ出が……うう……。“少年”どろろの年齢を、なぜ「あえて百鬼丸と同年代に設定」しなくてはならないのか、理解に苦しむ。お定まりの恋愛ですか?
ツマブッキーもコウも、個別にみれば嫌いじゃないんですが。なーんか安易な組み合せに見えちゃうのよねえ。監督も「黄泉がえり」「この胸いっぱいの愛を」の塩田明彦監督だし (「黄泉がえり」しか観ていないけれど、イマイチ。消化不良の印象しかない)。アクション監督が「LOVERS」「HERO」の人だそうで、この内容からして、狙いは日本版「LOVERS」? 今からアクションの猛練習をしているという妻夫木君はスゴイと思うが、どうしても気分がついていけない……。つらいなあ。

ちなみに、上記リンク先の「どろろ」の画像は、秋田書店サンデーコミックス『どろろ』第4巻の表紙ですよ。全4巻。第1巻のコマ割りとか、黒澤あたりの時代劇を意識してたんではないかしら。映画化に関係なく、とても面白い漫画ですので、興味のある方はお手にとってみてください。サンデーコミックス版、秋田文庫版、講談社手塚治虫漫画全集」版の3種類、出ております。

映画版「アリオン」で、アリオンにくっついて離れないセネカ少年の設定は、「どろろ」だと思う。*1画像リンク先は、映画版アリオンのDVD。アリオンとレスフィーナのジャケですな。

アリオン デラックス版 [DVD]

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*1:アリオン」は、いわゆるファーストガンダムのキャラクター・デザイン、安彦良和さんの漫画。漫画版と映画版で、少々設定が変わっている。