台風上陸＆トキコちゃん

昨夜より、関東に今年初の台風7号が上陸中。宵のころ、神奈川の友達から「降ってる、すごい湿気！」とメールが来て、都内はまだ平気と思ってたら、退社する頃にザーッ。ただ、風雨の量が間歇的なので、小降りのときもあるのが助かる。
今日もまだ台風の膝下であったが、昼ごろに一度、風景を真っ白に塗りつぶして降ったあとは、小雨に収束。退社するころには水滴があたる程度に。風邪も日いちにちとよくなり、あとは咽喉のイガイガがとれれば大丈夫でしょう。薬も、もういいや。

ところで、来年度の朝ドラ、ヒロインが決まったようですね。前期が東京制作「純情きらり」宮崎あおい、後期が大阪制作「芋たこなんきん」藤山直美。

「純情きらり」は、津島佑子さんの小説「火の山―山猿記」が原作。愛知県岡崎市を舞台に、ジャズピアニストになる夢を抱く桜子が、戦前・戦後の激動の昭和を生きる波乱万丈の一代記。
「芋たこなんきん」は、作家・田辺聖子さんの半生とエッセーが原案。大家族の開業医と結婚した３６歳のトキコの奮闘を通して、戦後復興期から現代までの大阪の庶民の姿を描く。
　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050726-00000414-yom-ent
　――Yahoo!ニュース・読売新聞「連ドラのヒロイン、宮崎あおいさんと藤山直美さん」

大阪制作の「芋たこなんきん」、トキコちゃんが主役ですか！ しかも藤山直美さんで。わーい。
「トキコ」というのは、田辺聖子の半自伝的小説『私の大阪八景 (岩波現代文庫)』の主人公。太平洋戦争中、軍国少女として育った大阪の街と時代を描いた良作です。セウガク6年生から女学校、敗戦、就職までがつづられ、近所の朝鮮人一家や、防空壕での女学生仲間のおしゃべり、大阪大空襲、闇市、天皇巡幸……もう、書きながら思い出し泣き。当時の空気感がよく出て、トキコの目線が構えておらず、非常にフラットで正直なのね。ええ作品ですよ。読んでほし。
「芋たこなんきん」て、女性の好きなものを、ちょっと揶揄していったもの。なんきん＝南瓜です。
東京制作の「純情きらり」は、津島佑子さんの原作なのか。どちらも戦前、戦後の昭和一代記になるのかしら。