俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

DVD鑑賞会【帰り】〜板橋の新撰組慰霊碑

先輩宅で朝の目覚め。9:30すぎ。「サンデージャポン」を観ながら朝ごはんをいただく。爆笑問題が司会のニュースバラエティで、ライブドアvsフジテレビが巻頭特集だった。11:00直前、ニュースが変なところでCMになったと思ったら、画面上部に「九州地方で地震 震度6」の速報が。粛然となる。

ちょっとしんみりしたところで気をとりなおし、本日のDVD鑑賞。昨年、北海道ローカルで放送された「新選組永倉新八からの伝言」である。北海道放送の番組が好評だったため、各地方局でも流したものを録ったもの。新選組隊士・永倉新八の曾孫(北海道放送プロデューサー、37歳)が、よく知らなかった曾祖父の足跡をたずね、来歴を問う内容。フツーの勤め人で、曾祖父が何者か気に留めてなかった曾孫さんが、ファンの熱狂にとまどい、自分の身のうちにある「新八」を探そうとするさまが、よかった。新八の持ち物が、直系の子孫にあまり伝わってない(好事家や博物館所蔵になっている)のが、歴史の風化、および新選組隊士だったことを喧伝するような環境になかったことを、暗示するようだった。曾孫さんはがっちりした体格の方で、雰囲気がぐっさんと似てました。
その後、「スタジオパークからこんにちは中村勘太郎君の回。もの静かで落ち着いて、父親の血はどこに隠れているのー。繊細できまじめな子です。がんばれ平助!

少し気分を変えて、CDを聴いたあと、先輩の隠し球仮面ライダークウガ」が登場。オダギリジョーがメジャーに躍り出た作品です。2000年放映で、オダジョ(以下OJ)が24歳のときの作品なんだけど、観た瞬間「……だれ、これ?」。素朴な笑顔に細い体、ぱっと見では全然わからないの。今も細いけれど、十代のような、骨のかたまらない少年の細さなのね。今現在のような妖艶さはないけれど、破顔一笑のかわいらしさが、た、たまらん。「クウガ平成ライダーの一発目で、制作側も力はいってたね。ライダーのOJを観たときは、若いのにうまい! とびっくりしたよ〜」とは、先輩の弁。いやー、ええもん観させていただきました。ゴチです。

すっかり長居をしてしまい、散会。最後にみんなで新選組慰霊碑に行こうと、まわり道をして途中下車し、板橋へ出向いた。近藤勇が斬首されたあと、埋葬された墓所なのである。明治9年永倉新八が奔走して建てた石碑には、近藤勇土方歳三の名が並んで彫られていた。両側面には、新八が覚えている限りの隊士の名前。片面は井上源三郎原田左之助、山崎蒸……の名から始まっている。もう片面は、芹沢鴨新見錦山南敬助沖田総司……伊藤(東)甲子太郎、藤堂平介(助)の名も見える。
名前の順番はきっと、新八っつあんの覚えてる順なんでしょうね。芹沢鴨とともに、井上源三郎が筆頭なのが、源さんの立ち位置を表しているようだわ。同じ試衛館仲間の沖田総司が、源さんと分かれて記載されてるのは、戦死と横死のちがいかしら……と思ったら、やはりそうらしかった。板橋の新選組慰霊碑に関しては、「史跡と博物館」HPより「板橋新選組史跡を歩く」が詳しい。慰霊碑の隊氏名も、そのリンク先で書き起こされています。
昼間、永倉新八の曽孫の番組を観たあとだけに、なまなましく思えた。慰霊碑のすぐそばには「新選組永倉新八墓」と大書された墓が、ひかえてそびえ立っていた。