俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ひな祭り

ちと用があり、実家に電話をしたら父が出た。酒の場以外の父は寡黙な男である。常にシャベリをつないでおかないと、息継ぎの合間に「それじゃ。」と電話を切られるので、注意が必要だ。
「えーとあの今日は暖かいねあははははそれでね」と話をつなぎながら、墓参のことを聞く。と、「行かない」というではないか。以下、聞きだした理由。
「車がない」「こわれた」「事故じゃない」「耐用年数だな」「マフラー」「だから車は使えない」「修理には出した」
ほとんど誘導尋問のような受け答え。本当は「自分のぶんまで墓参よろしく」と伝えるつもりが、思いがけない車の故障に「車がないと、お大変よねえ」などと、混乱した返しをしてしまった。母によろしく、と言って切る。

昼休みも終わり、会社に戻ると、桜餅が配られた。どなたかの手土産らしい。ありがたくお三時にいただく。
ここ数年、関東でも「道明寺 (もちもち、つぶつぶした桜餅)」が多い。これは関西スタイルの桜餅で、本日いただいたのも道明寺タイプ。昔は「長命寺 (クレープのような皮で、あんこを包んだ桜餅)」が主流だったが、流行ってすごいなー。どちらも好きですが、最近あまり姿をみない長命寺タイプが、かえって愛しい。
帰宅後、なんとなく甘酒をつくって飲んだ。