俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

3連休と成人の日

成人式は15日が本当だと思うのだが、ハッピーマンデーによる年明け3連休はありがたい。どうせなら月曜と15日の両方を祝日にしてくれえ。
ところで、どうして15日が成人の日なのか。小正月と何か関係あるのかしらんと、ネット検索してみた。我孫子武丸さんの「e-NOVELSの道」第59回の記事を発見。我孫子さんはメールマガジンJOG(029)深い泉の国」で知ったそうだが、まずは旧暦・数え歳の考え方から話を始めたい。
昔の歳のとり方というのは、誕生日で数えるのではなく、「年が明けたら、皆いっせいに1つ年をとる」ものなのですね。たとえば、12月25日に生まれた子供は、生まれた瞬間、数えで1歳。6日後の年明け・元旦には2歳ですよ。満でいえば、まだ0歳児なのに。
で、旧暦では、元旦は新月なので、満月になる15日を待って、元服式をしたのが「成人の日」の由来なんだとか。でも、ここでも疑問は残る。なぜ満月を待たなきゃならないんだ? その答えは、暦法にありました。

日本の旧暦は、太陰暦(月の満ち欠けによる暦法。日にちが少ないので季節がずれる)に、季節の変化(太陽暦)を取り入れた「太陰太陽暦」。これは中国の太陰太陽暦を元に、カスタマイズしたものである。
さて、中国の暦では新月を一日、満月を十五日としてカウントした (ゆえに、新月を「朔月」ともいう。朔とは「一」の意)。だから元旦は「新月」。これを日本の暦も継承した。
しかし、古来の日本は、満月(望月ともいう)を月の初めとしていたようだ (Wikipedia小正月」、JAあいち中央「月刊ぐりーんぷらざ 12月上旬号」)。いにしえのならいが、中国輸入の朔月元旦よりも、昔ながらの「望(もち)の正月」=小正月に、歳をとる行事をおいたのではあるまいか。ご先祖さまの記憶は、意外に生き残っているものなのかもしれない。