聞いてない

秋晴れは、たった２日間の命だった。台風22号が接近中で、雨。傘をさしておこうか、という程度の降り。
この台風22号は、まことに困ったもんである。連休中日から３泊４日で、遅い夏休みをくっつけて関西旅行の手はずなのに、なんで日本に進路変更するのだ。しかも明日、明後日と観劇予定なのだ。あっちへ行きなさいあっちへ！（しっしっ）

夜９時頃、他の部署のひとが帰宅間際に「夜にかけて風雨がひどくなりそうだから、気をつけて」と声をかけてくれた。会社の窓ブラインドに指をかけて外をみると、やや強くはあるが、土砂降りというほどではない (気がする)。「まあ、電車があるうちは大丈夫でしょう」と残った者で言い合い、仕事に戻る。

そして、はずした。終電乗り遅れた。一番近いターミナル駅までは出られたが、それからはタクシー。「今日は台風だし、皆早く帰ってるでしょー」なんて甘かった、長いよ列が！ 会社を出たときよりも烈しい、たたきつけるような風雨。ナイアガラの滝のように、北の空にひろがるオーロラのように、ぶっとい雨の筋が長く斜めに泳いでいきます。待ち時間15〜20分の間に、膝下全濡。安物の傘の石突から雨水がしみて、親骨を伝い落ち、指を濡らしていく。くそう。2〜3千円の安モンはもう買わん。バーゲンで2〜3千円のにしてやる。ほんと、豪雨でした。