俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

会津秋まつり、藩公行列(行く)

会津・鶴ヶ城(帰陣式の頃)

会津秋まつりの会津藩公行列に、大河「新選組!」の出演者3名が特別参加との報を聞き、日帰り会津してきました。特別参加の3名とは、
 ・山本耕史土方歳三役)
 ・照英(島田魁役)
 ・熊面鯉(「くまづら・こい」と読みます。尾関雅二郎役)


これは行くでしょう! 乗った電車はこちら。
 ・東京07:08〜郡山08:32 JR新幹線やまびこ43号
 ・郡山09:04〜会津若松10:11 JR快速ばんだい3号


意外に遠いのね……。新幹線の指定席売り切れにつき、自由席でGO。満席じゃなかろか、と心配したが、割と空いてた。しかしこの空席も、上野→大宮の時点で、あっという間に満席状態。
郡山での乗換えは、スムース・イン。発車まで30分待ちだったが、始発の駅につき、すでに列車が待機していたおかげですぐ座れた。車両が全部で3両の、こぢんまりしたローカル線である。車窓は自然の緑に、色づいた稲穂、すすき野がつづく。だんだん東北にやってきた、という実感がわいてくる。

さて、ここでひとまず「会津秋まつり」と「会津藩公行列」の説明をしよう。
会津秋まつりは毎年9/22〜24に開催されるもので、会津藩公行列はそのメイン・イベントである。毎年23日、各時代の会津藩主や幕末武人に市民らが扮し、鶴ヶ城を起点に市内巡行して練り歩く。
朝8:50、鶴ヶ城にて「先人感謝祭」。こちらは一般客には非公開で、行列に出る者のみ参加。神主さんらしき人が、祝詞をあげて、なにやらお祓い?みたいなことをしている様子が、すぐそばの鶴ヶ城天守閣から見えます。
9:30、「出陣式」。ここから、一般客に公開となる。メインどころの方々が檀上にあがって紹介を受けたのち、殺陣の演武や白虎隊剣舞などが披露され、いよいよ出陣。メインどころは馬に乗り、市内に繰り出す。大河出演者たちも、壇をとりつけた選挙カーみたいな車に上がりこんで、回る。
この藩公行列は、市内2カ所でパフォーマンスが行われるが、大河出演者たちも、そこで「あいさつ」をする。彼らのあいさつは、出陣式と市内のパフォーマンス・ポイント2カ所、城内に戻っての帰陣式と、計4カ所。今年の行列は、大河に関連して幕末に比重をかけたとのこと。駅前にあった秋まつりのチラシに、以下の文面があった。

すでにご存知のとおり、今回の会津秋まつり「会津藩公演行列」には、本年のNHK大河ドラマ新選組!」に出演の上記3名の方が特別参加いたします。(中略)いずれも会津戦争に駆けつけた会津にゆかりのある新選組隊士です。これほどの豪華キャストで繰り広げる会津秋まつりは、昭和61年、日本テレビで放映された年末特別番組「白虎隊」出演のタレントが「歴代藩公行列」に参加して以来の出来事であり、近年にない盛り上がりになるものと関係者一同期待しております。

行列内容も、地元の皆さんを中心に編成された齋藤一を隊長とした会津新選組と東京都日野市観光協会の皆さんによる新選組が行列に華を添えますので、会津藩新選組の忠義の縁を多いにPRすることでしょう。

更に今回は、会津藩士の慰霊、鎮魂の意義を深めるために行列午後のコースの中で(中略)「会津藩公用局」と、そして「会津新選組」の2隊に扮した皆さんが途中本隊と分かれ、会津藩を代表して阿弥陀寺にある東軍墓地を参拝した後本隊に合流します。

沿道はそこそこの人出。東京の通勤電車の方がよっぽど混んでます。贅沢を言わなければ、人の頭ごしに行列も観られるし、思ったより人は詰めかけてない感じ。
出陣式には間に合わなかったが、午前の部のパフォーマンスは、ばっちりだった。本来なら11:00開始だが、出陣が30分遅れたため、押せ押せの11:20前後に先頭が到着。「会津藩鉄砲隊」の火縄銃演武では、実際に弾を放ち、銃声の大きいのに驚いた。その他、「長岡藩銃士隊」のガトリング砲演武 (越後長岡からの参加)、「横須賀開国甲冑隊」の演武(これも横須賀からの参加)など、各地からの来援が、地方色ゆたかで楽しい。一方、白虎隊士や娘子隊、輿車に乗ったお姫さま・乗馬の若殿は、地元の中学生だ。市内の中学校が、回り持ちでやっているらしい。中学男子の白虎隊は、白虎隊演舞を披露。毎年、学校で習わされるんだろうな〜。娘子隊は、薙刀高くあげて「エイエイオー」の声をあげなくてはならないが、沿道の客を恥ずかしがって「えいえい、……ふふふ」と、いまいち気勢があがらないのが、いかにも中学女子で、かわいらしい。

そのうち、大河出演者の選挙カーが見えてきた。と、人波が波状攻撃で押し寄せてくる。ああっ、沿道が埼京線の車内に! 京王線の朝に! 小田急線のへちゃむくれに!(以下略)
それでも堪えて選挙カーを待つ。出演者お三方は、みな浅葱色の隊服・ヅラ着用で、役そのままの格好だ。わー! 上がる心拍数。近づく車。「土方さーん! 島田さーん! 尾関さーん!」「照英ーーー!」思いのほか、照英人気が高い。愛想を振りまく山本土方に、やや緊張気味の照英島田、ばりばり緊張の熊面尾関。沿道の混み具合は朝の埼京線に山手線がプラスされた。人波に沿って動かないと危険なので、選挙カーの前進とともに移動。いっしょに動いていても、人が多すぎて選挙カーは見えない。山本土方がマイクを構えたらしく、場内が静かになる。土方の第一声、
「待たせたな。」

もうあとは覚えてません……。なんか普通にしゃべってましたよ、「こんなに来てくれてありがとう」「危ないから気をつけて」とか、そんな感じのこと。照英さんはやっぱり緊張しているらしく、短めに謝意を表したあいさつ。熊面さんはさらに輪をかけた緊張で、かみながら謝意を述べていたのが印象的でした。
選挙カーが去ったあと、沿道の朝の通勤列車は、一挙に昼の地方ローカル線に。空いた後も行列はつづき、一通り見終わったら12時過ぎてた。さて、これから天寧寺へ、近藤勇の墓へお参りです!(つづく)