俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

やつが帰ってきた!

ウーマンリブvol.8「轟天vs港カヲル 〜ドラゴンロック! 女たちよ、俺を愛してきれいになあれ〜」

9/18 (土)、19:00、於・池袋サンシャイン劇場。楽日! 上演は3時間、間に15分間の休憩。まあね、ちょっと長かったですよ。でもね! いいの! 愛してやまぬ、あのおひとが出るんですもの。轟天サマーーーー!(ジャニばり実物大うちわを振りながら)

今回のウーマンリブは、キャラ者対決です。コントっつーか、新感線でいえば「おポンチ」ね。ネタ芝居で、笑って笑って観終ったあと、あとに何も残らない舞台です。港カヲルは、バンド「グループ魂」の専属MCというキャラで、対する剣轟天(つるぎ・ごうてん)は、新感線の人気シリーズ「ドラゴンロック」の主人公。轟天は、サニー千葉とその映画をイメージしたキャラで、もうとにかく面白い! 好き好き大好き超ラブラブ。宮藤さんも轟天が好きで、それで実現した舞台なのだけど、ほんとに好きでつくってるんだなーと思いました。たとえば、
・パンティ大好き(頭にかぶるのはお約束)
・デリヘル嬢を呼ぶ(チェンジー! チェンジー!)
とか。ブラジャーも胸につけるとか頭でミッキーマウスするとか、やってほしかったけど、それは出てこなかったなあ。ブラは眼中にないのだろうか、宮藤さん。あと、殺陣は苦手とみた。大人計画じゃ、そんなんないもんね〜。反対に、クドカンぽいなーと思ったのは、
・ベンジャミン伊藤
の役柄でした。ベッキー? 宮藤さんも、バイト先の虚弱な先輩・中島役で体をはって出てます。

キャラを借りてきているだけに、新感線に気をつかってます。オープニングの音楽に、新感線でおなじみの「ディフェンダー」が! 劇場も、新感線が一時期よく使っていたサンシャインで、轟天が「勝手知ったるサンシャイン劇場……」と口上を述べたり、轟天がバイトする「はなまるうどん」の職場の先輩の役名が、“中島かずき”だったり。「いのうえ先生に電話して、指示を仰ごう!」と言ってみたり。このへん、新感線を知らない客は、よく分からなかったでしょうね。“中島かずき”は新感線の座付き作者 (主にいのうえ歌舞伎担当)、“いのうえ先生”は演出家の いのうえひでのり さんです。いのうえさんは、ドラゴンロック・シリーズでは作・演出の両方やってますね。
あと、個人的にウケたのは、体力勝負のキャラ・轟天が息切れしてボヤくところ。「ドラゴンロック2で、池田成志ィが『じゅんちゃん、コレ40になってもやったらエライねー』と言っていたが、まさか本当にやるとは」って。なるしーが笑いながら言ってる図が、目に浮かぶんですけど! いやほんと、轟天の運動量はハンパじゃないらしいですよ。

港カヲルは、しぼったら油が出そうでした。愛人36人がメイド服で勢ぞろいするのは圧巻です。単純に数の勝利で、ひとめで「すごいな〜」と思わせますもん。日替わりゲストは、荒川良々さんが一曲披露。終演後のBGMは、新感線からはなれて「グループ魂」でした。そうそう、日替わりネタとおぼしき、轟天がピンクチラシを見て電話するシーン。轟天の「いいんだ、古田は男なんだよ!」が、野球の応援だとはわかったのですが、スト決行したのは、その時点では知りませんでした。帰宅後、TVニュースを見て「あー!」と思ったですよ。