俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

母との攻防戦

id:orenade:20040620(昨日の日記)のつづき。
晴れの日曜、兄の新居訪問にやってきた糸の一家。祖父も疲れたようだし、じゅうぶん歓待していただいたので、早めに辞去する。てっきり、母も父たちの車に乗って帰ると思ったら、「お前とお茶して帰りたいわ」。東京のデパートでも見て帰りたいんかなーと、気軽にOKしたが、これが大間違いだったのね。

店で飲物を注文するのもそこそこに、母がバッグから取り出したのは、結婚相談所の申込用紙。これか。またですかー! あきらめない人だ…。
1時間ほど喫茶店にいたが、そのうち4〜50分は、延々と結婚すれすれ攻撃。話をそらそうと、「兄宅、きれいだったねえ」「姪っ子ちゃん、かわいかったねえ」と防戦しても、「だから家をいっしょに買うひとを見つけなさい」「お前も早く生む相手を連れてきなさい」と、ループさせる。決めゼリフは「お前のことが心配なのよ」。て、てごわい!

母の世代だと、結婚=安心、という通念は根強くあるのだろう。しかし「結婚しても働いた方がいい」と言っていた母が、今や「仕事なんていいから、早く結婚して子供を生んで」となるとは。
心配してくれるのはありがたいけど、と前置きして、「身内に“どうして結婚しないの”といわれると、自分の人生否定されるみたいで、けっこうへこむ」「こういう生き方もあるんだと、認めてくれるとうれしい」と言ってみた。母はうつむいて、そんなにいやなの、とつぶやいた。
「これ、一応お前に聞いてから申し込みしようと思ってたんだけど……今からでも、話を聞きに行きましょうよ! お母さん、やっぱり自分で申し込みしちゃおうかしら…」や・め・てーーーー!「だめ? やっぱりだめ?」今はしゅんとしてるけど、次の帰省ではすべて忘れて、イチから始まりますから心配ご無用。聖獣バロンと魔女ランダの永遠の戦いのように、糸と母の攻防戦もつづくのでした。ひー。