映画「台風家族」
趣味の講座のあと、草なぎ剛の主演映画「台風家族」を観てきました。
助演男優の新井浩⽂が今年2月に逮捕されたため、公開が危ぶまれた作品でしたが、3週間限定での公開が決まったものです (その後、公開延長されました)。
市井昌秀監督が、自身の父親への思いを込めた、構想12年という作品。わりと長回しのフィルムなのね〜。相島一之が出てきて、びっくりした! 相ちゃ〜ん、元気そうで何より。私がテレビドラマ観てないだけで、けっこう映像作品に出ているらしいですね。
あらすじを簡単に説明すると、銀行強盗を働き二千万を強奪した後、行方不明となった鈴木一鉄(藤竜也)とその妻・光子(榊原るみ)。事件から十年が経ち、失踪から死亡宣告がなされ、彼らの子供である長男の小鉄(草なぎ剛)、次男の京介(新井浩⽂)、長女の麗奈(MEGUMI)、三男の千尋(中村倫也)らが実家に集まり、仮葬儀をするが、遺産分配の話を長男が始めて——というところです。
草なぎ剛がクズを演じるという話でしたが、そんなにクズ男か?と思いました。私の感覚が麻痺してるのかしらね。実は家族思いだった、ってオチだしなあ。無断YouTube配信の三男のほうがヤバない?(笑)
彼らの両親役をつとめた、藤竜也と榊原るみがすごくよかった! 特に妻役の榊原るみ。この夫婦の話だけで泣けるじゃんねー。
クライマックス、台風が襲来するなか、両親失踪の謎を解くべく、家族の思い出の地であるキャンプ場へ移動する兄弟たち。川沿いで、あるものを発見するのですが、いやいやいや十年前のアレが、川中にそのまま残っているわけないでしょう。ふつう流されて行方知れずになりますって。
でもそれを言ってしまうと、この映画が終われないので、内心ツッコミまくりながらも「あーね」と観たのでした。スラップスティック・コメディと思えばいっか!
たぶん、監督さんがいい人なのでしょうね。ほのぼの系の映画でした。