俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

観劇3度目

赤坂・日枝神社ふもとの桜。

今日は3度目の「蜉蝣峠」。感想は下のほうをご覧あれ。
写真は赤坂山王・日枝神社の桜。満開できれいでした。日枝神社にお参りしたのは初めてだけど、大きい鳥居が現すとおり、なかなか由緒あるお社さんのようです。周囲の一般道路も、街路樹が桜で、これまたきれい。人出もほどほどで、静かに花見を楽しめました。やはり神社はいい。うむ。
帰宅後、TVでたけし版「座頭市」を視聴。

新感線・いのうえ歌舞伎「蜉蝣峠」@3回目

4/5(日)12:30開演、於・赤坂ACTシアター。2回目と同じく、2階席最後列です。初回感想はid:orenade:20090314、2回目感想はid:orenade:20090328を参照。
同行の知人が気がついたことですが、「天晴の酒飲み回数が目立って増えた」。確かに! 徳利を肌身離さず持ってはいたけれど、今までは「持ってるだけ」で、たまに口をつける程度だったもんな。それが今日は何度も、呷るように飲んでいた。天晴の心すさびが、より強調されたように思う。
あと、サルキジが落ち込んで、なよなよ・ぐすりと涙ぐむところなど、わかりやすい伏線が追加されてた。
その他は、前の感想とそれほど隔たりなし。勝地君が、見るたびによくなっているね。ところで、勝地涼君と木村了君のダブルRYO・最後のシーン。自分は、最初は驚いたけれど、あまり「どうして?」と思わんかったのよね。クドカンだからなー、これくらいやりそー、くらいの気持ちでした。だってさあ、勝地君の役、あれは勝地君だから「かわいそう」なのであって、実際はけっこうなダメ人間だと思うよ。座長の女に手を出すところから始まって、顔はいいけど考えなしだし、つらいことからは逃げるタイプだよ、流されまくりじゃん。
性的に曖昧な(トランスしている)2人だが、サルキジは元に戻れる。でも、銀之助(お菓子ちゃん)は戻れない。ものすごーく簡単に言うと、現実を突きつけられ、逃げられなくなってズドン、だと自分は思った。怒りと回避の2段弁当。まあでも、理詰めでは測れない行動でしょうね。「なんとなく」「気がついたら撃ってた」「その方が舞台も盛り上がるし」程度に、かるく考えていいんじゃないかしら。
池波正太郎が、『鬼平犯科帳』の人気登場人物・傘屋の徳次郎――通称〈傘徳〉を物語中で死なせたとき、ものすごい反響が来たそうです。どうして死なせたのだ、という読者の悲鳴に、池波さんは「自分でもわからない。傘徳は気に入っていたし、死なせるつもりはなかった。が、筆が進むうち、その方向にしか、にっちもさっちも行かなくなったのだ。自分でもその瞬間を書いたときは茫然とした」と、書かれています。クドカンはそこまで考えてないだろうけど、たぶん、似たような状況じゃないかな。
【追記】
都合がつかないことは全部「クドカンだから!」で、すませてしまった気がする。ごめんクドカン