コンクラーベ
次期法王選挙「コンクラーベ」終了。80歳未満の枢機卿が一堂に会し、外部と遮断された鍵つきの部屋で、新法王を選出するもの。密室……というと、なにやら秘密めくが、もともとは選出行程を短くするために編み出された方法だとか。13世紀の昔、ずーっと法王が決まらないので業を煮やした町の人々が、枢機卿たちを部屋に閉じこめ、食事もパンと水だけ (それも量を減らしていく)、法王を決めないと出られない状況にしたのが最初らしい。詳しくは「教皇選挙の歴史」（「Laudate」HP）をご覧ください。なかなか面白いです。
さて、ヨハネ・パウロ2世の後継は、ドイツのヨゼフ・ラツィンガー枢機卿団長（78歳）とのこと。新法王の名は「ベネディクト16世」。法王名も会議で決めるのかと思ったら、これは本人が決めるのですって。とすると、前法王は、ものすごいありがたい名前を二つも*1くっつくけたのね〜。
新法王は、「聖ベネディクト」からとったお名前である。修道院制度をつくった聖人で、彼の定めた「ベネディクト戒律 (会則)」は、修道士生活の規範ともなった、そう。
