俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

SHIROHあなたはどっち?

SHIROH

「SHIROH」について、周囲の意見をまとめてみる。中川君派と上川さん派とで、観劇の力点がちがうらしい。
きっかけは、中川君派の「上川さんの歌は棒読み」発言だった。

 中川君派「ミュージカルなんだよ? そんな忠実に五線譜通りに歌わなくてもいいじゃない。もっとエモーショナルにさあ。歌をセリフ同様に、カツゼツ気にして、消える語尾までしっかり発音せんでも、ねえ (鼻から抜ける笑い)」
 上川さん派「技巧ではないのです! 上川さんの歌には、心にダイレクトに届く、説得力があるのですよ。歌の上手下手ではなく、直接心に響く、真心のこもった歌声なのですよ……(じーん)」
 中川君派「でも棒歌」
 上川さん派「でも真心」

……結局、歌と演技のどちらに比重をおくかで、中川/上川派にわかれる、という結論になった。知人の中川君派も、「歌わないシーンでの上川さんの演技はいい」と言ってくれたし。ご覧になったあなたは、どちら派?

その他、新感線の舞台を初見の方で「ギャグいらない」という意見がけっこう多かったもよう。「たいして面白くないし、話がとまるから別になくとも」ということらしい。すでに“新感線にギャグ”はお約束になっていた自分にとって、それは久しぶりに思い出した感覚だった。みんな観点がちがって、おもしろい。
それにしても、「SHIROH」にここまで熱くなるとは予想外だった。切支丹の話には弱い上に、上川さんの屈折した四郎が、まことに自分好みのキャラだったんだな。「祈り」を感じた舞台でした。