俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

正倉院の世界

御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」@トーハク

午後半休をとり、上野の国立東京博物館で「正倉院の世界」展を観に行ってきました。

奈良の博物館に行かないと観られない御物が、東京で観られる!

蘭奢待 (らんじゃたい)、螺鈿紫檀五絃琵琶 (らでんしたんのごげんびわ)など、歴史小説や日本史の教科書でお馴染みのものを、この目で見るチャンスです。実際に行ってみたら、ちょいちょい「どこかで見たことある」御物があって、中学・高校時代を懐かしく思い出しました。

www.tnm.jp

spice.eplus.jp

 

蘭奢待は、思っていたより、かなり大きな香木でした。足利義政織田信長が切り取った箇所に、わざわざ付箋が貼られていて笑っちゃった。でも、その二人はちんまり切り取っているのに対し、明治天皇はガガッと大きく切り取っていて (同様に付箋が貼られている)、さすが直系の子孫は遠慮がねーな、と思いました。がっちりガラスケースに収められていて、匂いがほんのりでも嗅げなかったのが残念。

感動したのが、螺鈿紫檀五絃琵琶! 螺鈿細工が、めちゃくちゃ綺麗だった。生で見ないと分からない美しさ。教科書の写真だと、だいたい琵琶の正面しか写っていないでしょう? 背面にも螺鈿の花がそこかしこに散っていて、本当に優美。先に模造品が飾られていて、模造ですら綺麗だったのに、本物はさすが格が違います。はー……すてき。

写真撮影可だったのは、琵琶の復元レプリカ(2棹)のみ。

一点は上記の「螺鈿紫檀五絃琵琶」で、平成作のもの。もう一点は「螺鈿紫檀阮咸 (らでんしたんのげんかん)」で、こちらは明治32年作。鳥がかわいい〜。

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あと、個人的によかったのが、染物の数々。私、染物・織物が好きなんだなあ。

まだ前期の平日でもあり、並ばずに入場できたし、混み具合もそこそこで、ゆっくり拝観できました。ただ、平日は17時閉館なので、通常展示は少ししか見られず。博物館は、一日ゆっくりと観たいものですね。

おまけ:本館にある「高円宮コレクション」の根付。高円宮さま、洒落っ気あるなあ(笑)。

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