俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

初エリザベート

宝塚・月組エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」@東京宝塚劇場

【脚本・歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【オリジナル・プロダクション】ウィーン劇場協会
【潤色・演出】小池修一郎
【出演】
トート:珠城りょう
エリザベート:愛希れいか
フランツ・ヨーゼフ:美弥るりか
ルイジ・ルキーニ:月城かなと
ルドルフ:暁千星・風間柚乃(Wキャスト)
ゾフィー:憧花ゆりの╱マダム・ヴォルフ:白雪さち花╱シュヴァルツェンベルク:颯希有翔╱エルマー:蓮つかさ・暁千星 (Wキャスト)╱シュテファン:蓮つかさ/風間柚乃(Wキャスト)╱少年ルドルフ:蘭世惠翔╱ほか

 11/14(水)18:30開演、於・東京宝塚劇場。第一幕18:30〜19:40、休憩30分のち、第二幕20:10〜21:30。
Wキャストのうち、「本日の役替り」は、ルドルフが暁千星、エルマーが蓮つかさ、シュテファンが風間柚乃
友達に誘ってもらい、二度目の宝塚です。初回は今年の3月で、花組ポーの一族」。今回は月組で、人気の娘役トップ・愛希れいかさんの引退公演でもあるとか。

エリザベートは、19世紀のオーストリア=ハンガリー帝国の皇妃で、夫はフランツ・ヨーゼフ1世です。彼女の生涯をミュージカルにした「エリザベート」(ウィーン版と呼ばれる) を宝塚に移植して、今回で10回目の公演とのこと。
エリザベート」は初めて見たけれど、すっごくよかった!
この公演で引退する娘役トップの愛希れいか が、本当に素晴らしかった。さすがタイトルロールを演じるだけあります。エリザベートは、見方によっては我儘だし、「お嬢ちゃん」で、嫌らしい面もある。しかし、愛と悲しみを経て、最後まで矜持を失わず、自分らしく生きようとする姿が凛としていて、すごく引き込まれたんですよね。
息子の死に嘆き悲しみながらも、死の化身であるトートの誘惑に負けず、私は生きる、と歌いあげる場面など、完全に場を支配してましたもん。男役トップの珠城りょうも格好よかったけれど、今回は愛希れいかさんの熱演に尽きますね。宝塚は門外漢の私ですら、そう思ったくらい凄かった。
主役2人以外だと、ルキーニ役の月城かなとが素敵でした。狂言回しの役って、ただ説明するだけにいるような人が多いけれど、月城さんのルキーニはちゃんと存在感がありました。自然と目が彼を探す感じ。
エリザベートの息子にして皇太子のルドルフは、本日の配役では暁千星。暁さんとWキャストを務める風間柚乃は、本日はハンガリー貴族のシュテファン役でした。風間柚乃さんは、夏目雅子の姪なんですって。ハンガリー貴族は3人だったので、どれが風間さんなのか分からなかった……。将来有望な子らしいですよ。
また、少年ルドルフ役に抜擢されたのは、君島十和子の娘・蘭世惠翔。つい色眼鏡で見てしまったけれど、なかなかよかったです。繊細な少年の雰囲気が出ていたな〜。

終演後は、友達が予約してくれたイタリアンの店で打ち上げ。ウィーン版との違いや、歴史上のエリザベートとその周辺についても教えてもらい、とても楽しかった夕べでした。