俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

京都旅行【嵐山、嵯峨野は続くよ】

2泊3日は短く、今日で京都旅行はおしまいです。ちなみに今日は代休です。明日からの仕事は、考えないことにしようっと。
今日は早めに起きて、早朝の嵐山を散策してきました。宿の方いわく、6時前には起きて一風呂浴びたあと、人のいない静かな嵐山を楽しむのがオススメだとか。6時には起きられず、朝風呂は無理だったけれど、なんとか7時には出て渡月橋方面へ。

天龍寺の蓮池と、人影のない竹林の道。まあ実際には、早朝の嵐山を楽しむ観光客がちらほらいるんですけれど、昼間に比べれば圧倒的に静かで、なんといっても涼しく空気もさわやか。朝は気持ちいいものですね。
朝ごはんは、こちら。

JR嵐山駅近くの「廣瀬珈琲店」のモーニングです。昔ながらの喫茶店で、地元の常連さんが多い店です。それでも、ちらっと私のような観光客が紛れ込んでいました。

宿をチェックアウトし、今度は嵯峨野の別方向へ。大覚寺清凉寺です。
まずは大覚寺から。

大覚寺は旧嵯峨御所で、天皇家と縁の深い寺です。京都はそんな寺社ばかりですけど、嵯峨「御所」というだけあって、格式高い感じ。空海の勧めで嵯峨天皇が浄書した般若心経が奉安されており、写経の根本道場となっているそうです。また、いけばな発祥の、花の寺でもあるとか。へー。
このお寺さんも、渡り廊下が気持ちよかったです。天龍寺ほど観光客が来ないせいか、とても寛げました。ここだったら少々寝っ転がっても大丈夫そう(笑)。

1枚目の写真は、蔀戸にかけられた簾。蝉の文様が面白いです。


うさぎが可愛い!


隣の大沢池。広々としていて、気持ちがいいですね。

次は、清凉寺光源氏のモデルと言われる源融の山荘の跡地です。

申し訳ないけれど、大覚寺清凉寺なら、大覚寺のほうが見栄えがいいかもです。清凉寺のほうは質実剛健というか……。あっ、今気がついた。嵯峨名物の、あぶり餅を食べ忘れた!

嵯峨野めぐりも、これが最後。昨日行きそこねた常寂光院を訪ねます。

お馴染みとなった竹林の道を通り、緑に囲まれた常寂光院は、さすがの爽やかさでした。山腹のせいか、竹林を渡る風が涼しい!

京都の町を、眼下に眺められます。ああ、本当に涼しくて下界におりたくないわ〜。
2日間の嵯峨野めぐりで、また行ってもいいなと思えたのは、常寂光院天龍寺ですね。次に大覚寺祇王寺かな〜。

ここで小休憩。これまたお馴染みとなった、嵐山の目抜き通りに戻り、お土産を物色しながら「老松」の喫茶コーナーで、季節限定のグレープフルーツゼリーを注文。

台風で少し下がった気温が、もう上がり始めていて、やっぱり身体が疲れていたみたいです。冷房の効いた室内が天国のようでした。移動するごとにペットボトルを1本消費していたけれど、それだけでは追いつかないくらい、身体が熱を持っていました。冷たいお冷やとゼリーに救われたな〜。

宿に預けていた荷物を引き取り、JR京都駅へ。これで帰ると思うでしょう? まだ帰らないだな、これが!
荷物をコインロッカーに預け、JR嵯峨野線丹波口」駅で降ります。この辺りは、昔の花街「島原」。私のお目当ては、「明治150年」記念公開中の置屋輪違屋」と、揚屋「角屋(すみや)」でした。
輪違屋は、浅田次郎の小説『輪違屋糸里』でも有名ですね。元禄年間創業の、今でも現役の置屋さんで、普段は一般公開していない内部を見られるチャンスなんです。

1枚目の写真は、1階「主の間」にある近藤勇の書。2枚目、のれんの紋が「輪違」なのが、いいですよね。
有名な、銀箔の無地に道中傘の紙を貼り込んだ襖の部屋(2階「傘の間」)も見せていただきましたが、そちらは写真撮影不可でした。残念。桂小五郎筆の掛軸もあります。

由緒から言えば、島原開設当初から続くと言われる「角屋」のほうが、輪違屋より歴史は古いです。
ガイドさんの話によると、今では作りを再現できないほどの建物だとか。

実は、島原を訪れたのは、これで二度目です。2004年の大河ドラマ新撰組!」にドハマりしていた頃、新撰組ゆかりの地を訪ね歩いて、ここにも来たのでした。そのときは外観を眺めるだけで、内部に入ることなど叶わなかったから、感慨もひとしおです。時間と体力的に厳しかったけれど、来てよかった…しみじみ。

さて、あとは帰るだけ。
さっさと京都駅に引き返し、新幹線構内で遅いお昼を食べ、ぱっぱとお土産を購入。帰りの新幹線では爆睡でした。東京に着いたのは20時頃だったかしら。充実の京都、3日間でした。