俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

クソ野郎と美しき世界

4月6日より2週間限定、全国86 (野郎) 館で公開の映画「クソ野郎と美しき世界」を観てきました。元SMAPの稲垣、草なぎ、香取くんたち3人のオムニバス映画です。
その前に、所用で吉祥寺へ。せっかくだから喫茶店でお昼を食べてきました。「武蔵野文庫」のカレーです。ネット情報によると、吉祥寺はカレーの街でもあるようですね。

吉祥寺は商店街が充実していて、いいなあ。洗い胡麻を買いました。スーパーでは、炒り胡麻は売っていても、洗い胡麻は見かけないから嬉しかったな。

とまあ、そんなことはいいんです。映画の話に戻しますよ。

私が観てきたのは池袋で、夕方の回。せっかくポスターが稲垣吾郎さんのサイン付きなのに、慌てて撮ったからよく見えない〜! くやしいわあ。
シアターは小さめで、8〜9割の入り。ちらほら男性客もいました。彼女や奥さんに連れられてきたのか、監督のファンなのか、映画好きの人なのか、どれだろう。
映画は短編オムニバス4編。エピソード1が稲垣吾郎 (園子温監督「ピアニストを撃つな!」)、エピソード2が香取慎吾 (山内ケンジ監督「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」)、エピソード3が草なぎ剛 (太田光監督「光へ、航る」)、最終章が全員が登場するオールスター仕様 (児玉裕一監督「新しい詩(うた)」)。
だいたい1編につき30分程度で、ファンタジックで寓話的な話でした。「世にも奇妙な物語」を真面目にやった豪華版という感じ。
草なぎ×太田光の「光へ、航る」は現実寄りで、オーソドックスな撮り方でしたね。またヤクザなの〜!?と思ったけれど、あとでパンフレットを読んだら、それは太田監督の希望で、草なぎ君は最初しぶったらしい。みんな「任侠ヘルパー」を思い出すもんね〜。それとは全然ちがう作りだったけどさ。

気がつけば2時間が経っていて、クソつまんないとか、クソおもんねー、ということはなかった。個人的には、まあ面白かった。面白かったけれど、「超豪華プロモーション映画」感が抜けなかった。主演3人の現況をオーバーラップさせすぎでは? 特に2話。そこがちょっと冷めた。
1話の吾郎さんは、いかにもな吾郎さんを演じていて面白かったし (馬場ふみかも色っぽかった)、2話の慎吾ちゃんの話も好きなんだけど、どうも現実の彼らを思い出させられて、それが余計だった。役名も「吾郎」と「慎吾」だもんなー。草なぎ君の3話は、現実の本人と乖離した役柄だったから、かえって安心して観られました。
私は、映画にあまり、演者の現実を持ってきてほしくないんですよね。最初から、それを売りにしている監督や演者、ドキュメンタリーだったら平気なんですけど。
2話にチョイ役で伊勢志摩さんが出てた! そして最終章には、なんと池田成志が出ていて、これまたびっくり! なるしー、すげェいい役じゃん。ミュージカル「キャバレー」の支配人みたいな役だな。
煮え切らない感想で申し訳ないけれど、ネットで感想を拾ったら賛否両論で、観た人の好みによって真逆の反応なのが面白かったです。これだけ割れるということは、それだけ何か言いたくなる映画だ、ということ。つまり、映画としては成功したのだと思いました。