俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ポスターの魅惑

サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法@練馬区立美術館

友達から教えてもらった、「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展に行ってきました。練馬区立70周年記念で、練馬区立美術館での開催です。
練馬区独立70周年記念展 サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法 | 展覧会 | 練馬区立美術館
「美術手帖」による本展の見どころ

フランスを代表するポスター画家、レイモン・サヴィニャック(1907−2002)の作品を過去最大規模で展示。ポスターが貼られた街角の風景写真も含めて計201点を見られます。サヴィニャックは1950〜60年代を中心に活躍した人で、いかにもパリッ子らしい、シンプルでウィットに富んだ作画でした。
ポスターとは広告。今のデジタル全盛の時代と違い、サヴィニャックの頃は全部手描きです。それこそ、ポスター中のレタリングも。原画と、実際に仕上がったポスターとを見ると、印刷時に色みを操作してるな〜とか、ここ加工してる、とか、そういうところも含めて面白かったです。

一世を風靡したサヴィニャックでしたが、実は遅咲き。1949年、牛乳石鹸のポスターで注目を集めてから快進撃を始めるのですが、そのとき齢41歳でした。1958年には、森永チョコレートの宣伝ポスターも作っています。驚き〜!
しかし、時代はどんどん世知辛くなります。サヴィニャックの考えるポスターのあり方と、広告会社が求めるものが合致しなくなり、サヴィニャックは「大家」であっても、使われることは激減しました。うん……切ないね。
都心というには遠いせいか、観客もほどほどで、2時間くらいでゆったり観られました。面白かったです。