俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

バベルの塔展

ブリューゲルバベルの塔」展@上野・東京都美術館

24年ぶりに来日の、ブリューゲルの最高傑作と言われる「バベルの塔」を観に、上野の東京都美術館へ。


体の悩みを一気に解決! - バベルくん

午前半休をとったのですが、思ったより混んでました! もっとゆっくり観られるかと思っていたけれど、7月2日の会期最終日に近いのも災いしたかなあ。展覧会を観たあとは、上野で早めのお昼を食べてから出社のつもりが、そんなヒマありませんでした。パンを買って、会社でササッと食べたよ。

ブリューゲルの「バベルの塔」は大小2点あって、今回は小さい方です。大が描かれたあとに小が制作されて、より洗練されたとかナントカ……らしいですよ。
目玉展示の「バベルの塔」は、小さめながらも、本当に緻密。当時の建築技法や生活が随所に描かれていて、「バベルの塔」のイメージ自体、この絵が後世にかなり影響したそうです。じっくり観たかったけれど、絵が小さめの上、人が群がるのを阻止するために、この絵だけは立ち止まることを許されず、流れ作業のように人が回遊していったのでした。開館直後か、閉館間際なら、人が少ないから好きなだけ眺められたかもしれぬ……ぐぬぬ
もうひとつの目玉展示は、ブリューゲルの少し前の画家、ヒエロニムス・ボスの真作2点です。これも面白かった!
現存する油彩は25点で、奇妙な人や怪物を多く描いた画家です。暗喩が多く、意匠を読み解く面白さがあります。有名なのは「悦楽の園」ですね。これはさすがに来日していなかったけれど、どこかで目にされた方も多いのではないでしょうか。
ボスの絵画(もしくは銅板)よりも、それを模した後世の画家たちの銅板画のほうが多かったですね。ブリューゲルもその一人で、変な怪物てんこもりの絵が楽しかったなあ。そのぶん、来場の皆さんがじっくりご覧になるので、やっぱり一枚一枚、人だかりになります(笑)。

開館に合わせて行けばよかった、とちょっぴり後悔。のんびり支度してたら、家を出るのが遅くなっちゃったのよね。