俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

江戸琳派「KIITSU」展

鈴木其一 〜江戸琳派の旗手〜@サントリー美術館

10月の3連休、すっきりしない天気が続いています。昨日の土曜は、いつも通り趣味の講座で、今日は午前中に髪を切り、午後はサントリー美術館まで「鈴木其一」展を観に行きました。
サントリー美術館は、六本木の東京ミッドタウン内にあるんですね。移転してたんだ、知らなかった〜。

鈴木其一は、酒井抱一(ほういつ)の弟子で、江戸琳派の人です。
師匠の酒井抱一は、姫路藩主の酒井家に生まれた次男坊です。大名の子弟で、画風も洒脱なんですよね〜。すでに故人だった尾形光琳に私淑。
私はその道に詳しくないですが、なにかの展覧会で「なんか好きだな〜」と思うのと抱一、ということがよくありました。たぶん、碧と青の色みが好みなんだと思います。
なので、その弟子の鈴木其一も、きっとどこかで観ていたんだと思うんですよ。まとまった展覧会があるなら、ちゃんと観てみたい!と、六本木くんだりまで来てみたわけです。


琳派、というと、風神雷神図のように豪快なイメージがあるのですが、抱一を祖とする江戸琳派は、それを洗練させた感じです。大胆な意匠でも、もうちょっとデザイン的というか……「粋」なんですよね。
今回の展覧会の主眼である鈴木其一も、すごくよかったです! 青は藍より出でて、と申しますが、師匠の影響から脱して自分の世界を築いていく課程を、展示構成で見せられました。すごく勉強家なのね、この人。画面構成が緻密なの。
この展覧会は、各地を巡回する予定ですが、東京会場のみ出展の、メトロポリタン美術館所蔵「朝顔図屏風」が観られてよかった! かなり大きな屏風絵で、間近で筆先を確かめるのもいいけれど、やっぱりこういうのは離れて観るように描かれているんだなあ、と思いました。
朝顔図屏風(Wikipediaより)
図絵の説明文もよかったなあ。疎い私でも分かるように、見所が書いてありましたよ。
そうそう、犬の絵が、あんまり可愛くなかったのに笑ってしまいました。

帰りは、今月下旬の旅行のため、キャリーケースの下見。うーん、買えなかった……。