俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ジュリー!

映画「魔界転生

新宿の角川シネマ館で開催中の「角川映画祭」。40代以上なら、懐かしの作品ばかり並ぶラインナップですが、会社の先輩に誘われて、深作欣二監督の映画「魔界転生」を観てきました。
沢田研二の初主演映画でしたっけ? ジュリー演じる天草四郎が、天草の乱の凄惨な最後に天主はいないものと思い定め、魔人として転生。同じく屍人・もしくは死に瀕した者を誘い、次々に魔人として蘇らせ、現世を転覆させようと謀る映画です。
ジュリーの天草四郎のほか、千葉真一柳生十兵衛、その父・柳生但馬守宗矩が若山富三郎です。宮本武蔵緒形拳ね。真田広之も出ています。キャストを書くだけで、すごい面子だなーと思いませんか? もう、スクリーン画面がめっちゃ濃いの。
天草四郎が最初に転生させるのが、佳那晃子演じる細川ガラシャなのですが、最初の墓前で恨み言をいう(セリフだけの出演)のは、白石加代子です。さすが「百物語」朗読劇でいくつもの賞を受賞した方だけあって、のっけから濃いワー。
1981年公開の映画で、効果などは今見ると「時代だな〜」と思われますが、それを上回るエンタメの面白さで、人を飽きさせません。キャストも濃ければ演出も濃く、とにかく面白い。
最後の天守閣炎上はCGではなく、本当にゴーゴー燃えている中を、一発撮りでジュリーと千葉ちゃんが殺陣をしています。これまた迫力!
魔人の瞳が、要所要所で金色に光るのもお約束で、懐かしい感じ。誘ってくれた先輩いわく、当時、人外の目を金色に光らせる演出が流行っていたとのことです。