俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

久しぶりの観劇

久しぶりにお芝居を観てきました。
数年ぶりの下北沢・本多劇場です。地上から地下に潜った下北沢駅に、初めて降りましたよ。下北沢は小田急線と京王井の頭線が乗り入れている駅で、地上にあった頃から構内がめんどくさいな〜と思ってたですが、地下化したら余計に難しくなってたよ! 新宿駅より複雑に見えたわ。
なんとか地上に出たら、これまた風景が変わりすぎてて……。駅から少し離れれば、以前とそうは変わらないのでしょうが、少しさみしく思いました。

日本悲劇総合協会 vol.5「不倫探偵〜最期の過ち〜」@本多劇場

【作・演出】
天久聖一 松尾スズキ
【出演】
松尾スズキ 片桐はいり 二階堂ふみ 伊勢志摩 皆川猿時 村杉蝉之介 近藤公園 平岩紙

6/27(土)19:00開演、於・下北沢本多劇場。上演時間は約2時間15分。
今回は「バカドリル」の天久聖一さんと松尾スズキさんの共同脚本&演出です。
かなり笑いを意識した舞台で、正直、最初はそれがつらいときもありました。ちょっと無理してる気がしたんですね、途中から気にならなくなりましたけれど。台詞回しも演技も作り込んでて、あ、これは漫画の手法だな、と思いました。そして合間に挟まる、CMを意識した作り。登場人物たちが芝居と観客に突っ込む場面もあって、そこは昔の手塚漫画や江戸川乱歩っぽいな〜と思いました。「フフフ、諸君に分かるかね?」と急に地の文で観客に振られる感じ、とでも申しましょうか。
漫画の効果線を出してきた演出などは、天久聖一さんかな? あれ好きでした。 

話自体は、いつもの松尾さん。寝取られ男、よく出してくるよね。各人各様の、わかりにくい愛が語られていきます。
松尾さんの映画「ジヌよさらば」で出てきた、二階堂ふみが可愛かった! 可愛いだけじゃなくて、あの濃い面子にまじっても浮かずに、ちゃんと存在を主張していましたね。伊勢志摩さんが、アングラの人みたいだった(笑)。無機質で、最後の最後に優しかった。平岩紙ちゃんは、ほんとうにいい女優さんになったよね。片桐はいりさんが怪演! 伊勢志摩さんとは別の、ロボットくささがあって、ぎこちない感情発露がうまい。
男性陣は……松尾スズキさんの、ふっさふさな髪の撫でつけカツラと昔風のイケメン・メイクに笑ってしまいました。しかしそれ以上に、気になってしかたなかった点。

松尾さん、太ったよね?
すごーく、太ったよね?

私は、役者の見てくれと体型管理には厳しいです。
松尾さんはぶっちゃけアウトでした。幸せ太りなんでしょうね……分かるよ……でも肉襦袢が厚すぎる……。
近藤公園くんも、松尾さんほどではないですが、正直やばいよ君も。この二人に関しては、体型が気になりすぎて芝居に集中できなかったことを告白しておきます(笑)。

M輪さまのパロディが、一番面白かったです。伊勢志摩さんの「それからそれから?」も。